宝の小箱 (8)

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ヴィシャーカパットナムの工場事故はいたましいことだが、LG化学のものだと知って韓国とアーンドラ・プラデーシュのつながりを思い出した。13世紀韓国の私史である三国遺事に、駕洛國の始祖である首露王の妃 許黄玉はインド人だったとの記述がある。記憶では案達羅アーンドラ国だったのだが、 阿踰陁国だと韓国wikiでは説かれている。版本によってちがうのかもしれないが、その先は図書館が閉まっていて調べようがない。

首露王は卵から生まれて山の峰に降り立った神話的人物だし、 許黄玉の故地に邪馬台国のような詮索をしても意味ないが阿踰陁をアヨーディヤと読めば焦げ臭くなる。ヒンドゥームスリム抗争の火薬庫であり、実際、 許黄玉をめぐって騒ぐヒンドゥー右翼がいた。韓国ドラマ 「鉄の王 キム・スロ」も見たのだろう。許黄玉はソ・ジヘが演じている。

ネットにとびかう言説に深入りすることはすすめないが、アヨーディヤはタミルナードゥだという新戦力 もあらわれた。タミルが韓国を支配していたというのだ。

日本にも天竺僧がきて宗教界のトップになったし、綿も到来した。古代の交通の歴史からいえば、朝鮮半島に印度人の王女が来たっておかしくない。話として楽しむ分にはだが。