ヴァイジャンティマーラー

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Ab Age Teri Marzee 「デーヴダース」Devdas(1955)
タワーイフのチャンドラムキー登場。リメイクではマードゥリー・ディークシットが演じた。02年版での kahe chhed chhed mohe  の場面。デーヴダース役はディリープ・クマールDilip Kumar。(ヒンディー映画、以下同)

hotton me aisi baat Jewel thief(1967)
人間機関車か。現代の編集ダンスとはまるで違う。長回しでこそ踊りの力は現れる。男はデーヴ・アーナンドDev Anand。

muqabala humse na karo Prince(1969)
これもダンスバトル。古典(バラタナーティヤム、カッタク、オーディッスィー)に洋物で対抗するのはヘレンHelen。

kaise samjao  Suraj('66)
男優はラジェーンドラ・クマールRajendra Kumar、ちょっと顔をだす女優はムムターズMumtaz。

eena meena deeka Aasha(1957)
有名なナンバー。女装の男は、独立後有数のプレイバックシンガーで、喜劇俳優でもあったキショール・クマールKishore Kumar。アーシャー・パーレークもバックのどこかで踊っているはず。

chodoji chodoji Bahar(1951)
ヒンディー映画初登場、17才のヴァイジャンティマーラー。デビュー作、タミル映画Vazhkai('49)のリメイク。さすがにスリム。少女歌劇だ。
oh pardesi yaar (同)
ヴァイジャンティの二役。手足が長いことがよくわかる

bol re kathputli Kathputli('57)  
Kathputliは「人形」で、インドの人形劇とヴァイジャンティの人形ぶりダンスが見られる。HD版

Gunga Jumna (1961)は、色彩設計テクニカラー)と、ヴァイジャンティのたたずまいが、とてもいい。ひとつだけあげればJhanan Ghoongar Baje、走るさまがこれだけ極まっている人はいない。(いまのチューブは劣化版しかないのが残念)

pawan diwani Dr.Vidya(1962)
踊りのうまさは群を抜くが、チューブの品揃えが安定しないのが惜しい。

meinkyoon na nachoon Paigham(1959)
同題でのちにタミル版も製作された。

 

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ヴァイジャンティマーラー வைஜெயந்திமாலா Vyjayanthimala

34年、マドラス=チェンナイ生まれ。49年のタミル映画 Vazhkaiでデビューし、51年同作をヒンディー映画としてマドラスでリメイクしたBaharの成功で北に進出。その活躍で以後、古典舞踊をボンベイ 映画界の女優の必須科目にしたという。大ヒット作に数多く出演した。

Devdasでマードゥリー同様に助演女優賞を得たが、「自分は助演でなく主演だ」と主張して受賞を拒否した豪の者。ヒンディー映画女優としてボックスオフィスに名を連ねた回数は、一番ではないかといわれる。
Devdasではカッタクを踊っているが、自身はバラタナーティヤムを学んだ。パドミニ、マードゥリーと同じくミッションスクール(convent=インドでの通称)出身。

Madhumati(1959)で主演女優賞を獲得し、一時代を画したあと平和主義のメッセージをこめた66年のダンス時代劇Amrapali(マードゥ リー主演のリメイクを望んでいる)の失敗に失望、Jewel thief(1967)で失地回復したものの68年に引退した。

ダンスアカデミーを開き、さらには政界に進出して2度下院議員になり上院議員にも指名された。国民会議派でインディラー・ガーンディーの親友だったが、 99年、「ラージーヴが死んでから路線がブレた」といって辞任し、会議派を飛びだした。今でもチェンナイ在住でダンスと政治活動をつづけている。