ハイバル峠のアタン

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パシュトゥーンのアタンの踊りを紹介したが、もっと映画っぽいDance at Kyber pass が投稿されていた。(3分あたりからが激しい)
ヒンディー映画フダー・ガワー(Khuda Gawah ・誓い)はサロージ・カーンの振付で、その中のハンカチの踊りや剣の舞は、こういった実際のアタンを引用している。

これは brucelee678 という、ノーテンキなマーシャルアーツとマジックのオタクの17才・アメリカ人少年が、パーキスターンの連邦部族直轄地域に家族旅行した時のヴィデオを投稿したもの。ヤンキーの声が聞こえるが、「ウザいシスター」のものらしい。
場所としては、パーキスターン・ペシャーワルからアフガーニスターン・ジャラーラーバードに通じる、名高いカイバル(ハイバル)峠のパーキスターン側にあたる。

カイバル地域には、アープリーディー(ウルドゥ語・アーフリーディー)Afridi とシーンワーリー Shinwari というパシュトゥーンの部族が居住する。(wiki
ペシャーワルに住むアーフリーディー(アフリディ)族の一家をたずねた記事がたびそら サイトにある。
数々の記録を打ちたて、パーキスターンで最高ともいわれるクリケット選手は、カイバル出身のシャーヒド・アーフリーディー。
英海軍は、アフガーン戦争の記憶にちなむと思われる、アーフリーディーと名づけた二隻の駆逐艦をもっていた。

シーンワーリーの著名人には、反ターレバン側で戦い、カルザイ体制ではシーンワール地域の司令官でありながら、現在グアンタナモ収容所で超法規的拘留を受け続けている、ハジ・ガーリブ・ハッサン Haji Ghalib Hassan がいる。(wiki

<追記>

汽車やラクダを使ったハイバル峠越え。ここを通じた西アジア中央アジアからの侵略・移民の群れがインド亜大陸の歴史を規定してきた。