とにかく眼が大きい。後ろはヴェンカテーシュ。
Swarnakamalam以外の決定打がないのが残念だが、いくつか追加したい。
natanalu chaalincharaa(Karthika Pournami 1987 テルグ)
バーヌプリヤはダンサー志望の貧しい少女で、男はその教師ということらしい。クラシックからスネークダンスになったりダーティイダンスになったりだが、アスレティックな能力の高さが際立っている。Swarnakamalam前年の作品で、20才なのに50男のお相手を勤めさせられている。
kozhi koovum neram(Azhagan 1991 タミル)
漁村を舞台にした舞踊劇。マンムーティと共演した映画のよく出来たひと幕だ。こんな若妻がいたら海に出たくない。
ambilikala choodum (Rajasilpi 1992 マラヤーラム)
arivin nilave (同)
モーハンラール共演で、シヴァとサティの話を下敷きにしたものらしい。
sivakara damaruka (Kochu Kochu Santhoshangal 2000 マラヤーラム)
バーヌプリヤはプロの舞踊家で、家庭もちのLakshmi Gopalaswamy をダンスの世界に引きこむ。
kummi adi penne (Chellame 2004 タミル)
豪華な結婚式から悲劇がはじまる。少し貫禄がついたバーヌプリヤ。
これだけのダンサーなのによいダンス・クリップが少ないのは、Swarnakamalam 成功後、ヒンディー映画に進出して失敗したからのようだ。シュリーデーヴィーが83年に移籍して成果を挙げたのを受けてのことだろう。「ダンスは自分のほうがうまい」との自負もあったろうが、第二のサウス女優はいらなかったらしい。結局テルグ映画界には戻れず、タミル映画に拠点を移すことになりキャリアが断絶した。それでもシヴァージ・ガネーサンは「サーヴィトリ、パドミニに匹敵する演技力」と高い評価をおしまなかった。
また80年代によく共演したチランジーヴィは、「他の女優とはダンスでケミストリーを楽しめたが、バーヌプリヤはステップに集中していて共演者というより競争相手だった」と語っている。(wiki)
男優にはめずらしくダンス力の高いチランジーヴィのいう「ケミストリー」とは、その差に乗じて相手にセクハラしまくることでないかと思うが、バーヌプリヤではそうはいかなかったのはよくわかる。実際、足元に注目してふたりのダンス場面を見ると、見事に同調して例外なくとてもスリリングで面白い。それこそケミストリーというものではないか。
ひとつだけあげれば
raito ato eto(Khaidi No.786 ‘88)は脚さばきがよくわかる。男女混合だととたんにつまらなくなるインド映画ダンスで、’90年代にこのペアが見られなかったのは損失だ。
<おまけ>
naadodi mannargale(Vaaname Ellai 1992 タミル)
似合わぬパンツ姿で青春を謳歌するラミヤー(!)ら若者の前に、バーヌプリヤが本人としてあらわれて踊る。実は集団自殺が目的で集まった5人組。
marainthu irunthu parkum marmam enna
ご存知「ティッラーナー・モーハナーンバール」の踊りをスリランカ・コロンボのタミル人コミュニティー集会で披露する。日付は95年だ。
Thaali Kaatha Kaliamman(2001 タミル)
女神姿で。Sanghaviがいかにも悪そうでいい。