靴脱ぎ

f:id:moonleex:20201114223116j:plain

靴を履いて踊るミドリ

 

サフランボルのミドリYeşilli復活第二弾の動画でも、ミドリはやはり最初の2分間くらいしか登場しない。前回と同じ日の映像だと思う。クローズアップが増えた編集だが、ここでの注目すべき点は、5分あたりで警察が介入して踊りが中止させられていることだ。あとはザワザワした Gümüş白銀台の人々だけが映る。

前回も今回も夜間の撮影なので、これまでの陽光下の婚礼パーティーとはちがった雰囲気だった。やはりまだ解禁というわけではないのだろう。

トルコのコロナ事情は、4月にピークがあり5月から9月までは感染者2000人以下で横ばい状態だった。検査発表が不正確だった問題はおいて、それが10月からまたじわじわと上昇し11月には3000人台に上がっている。

それにアゼルバイジャンの戦争と地震が重なって、安静とはいえないようだ。

 

一方で、ドイツでコロナ・ワクチンを開発しているのがトルコ移民出身であるとか、野心家の大統領が「ワクチンは全人類の共通財産となるべきであり、企業の利潤野心の犠牲となってはならない」と演説するなど一定の存在感は保っている。ヨーロッパの国として考えれば感染者数も低いままだ。

 

ミドリは野外で踊らない期間も、自宅でのダンス映像を yeşilli kız チャンネルで披露していた。そのなかで裸足のときと靴履きのときがあるので、トルコの習慣はどうなっているのだろうと気になっていた。

これには世界靴履き事情についてのwikiの項目があって、トルコは室内で靴を脱ぐようだ。ミドリが靴を履いているのは、野外パーティー復帰の練習だろう。

 

大昔から感染対策は隔離が有効だった。現代でも薬ができるまで(できるものなら)は、緩いか厳しいかあるいは何となくか科学的精密かを問わず伝染しないように距離をとるしかない。

その点、街頭の汚染が屋内にもちこまれる靴履きの生活習慣は、不利になるだろう。欧米とアジアをくらべると、パンデミックでの被害の差は風土に根ざした生活習慣にもよるようだ。アジアでもあるトルコは、助かっている面があるだろう。習慣には迷信もあるが、経験科学にもとづくものもある。マスク、手洗いうがいも生活の技術だ。

 

靴脱ぎだけではない。ブルカやチャドルやクーフィーヤやエシャルプは、砂の汚れをよける衛生的ファッションでもあった。欧米人も試してみたらいいのではないか。