縁日の会場
カルサールのMela縁日で踊るヒナーHina
Karsal はパーキスターン・パンジャーブ州にあり、大きなメーラー・縁日で名高い。移動遊園地、サーカス、カバディーの試合、牛の競争などの出し物のほか、踊り子たちが野外や会場で腕を競うのが目玉になっている。
都市ではステージや婚礼パーティー、金持ちの宴会で踊りは披露されるが、屋外の公衆の前で踊るのは今日このような農村の縁日だけだといわれる。
ヒナーが訓練を積んだ踊り手であることは見てのとおりだが、歌手も楽師も名のあるプロだ。ラーワルピンディーのヒーラーマンディーから来たとコメント欄にある。ヒーラーマンディーはラーホールだが、一般名詞化してパーキスターンの花街全体もさす。真偽はともかく、子供のときからカッタクを修業してきたことは確かだ。
歌は mere dholna sun 、 Bhool Bhulaiyaa (2007) でヴィディヤー・バーランが演じたものだ。まわりにいる女性たちも交互に踊るのだろう、10人ばかりいる。おひねりも相当なもので、縁日興行は稼ぎどきだ。
アールズーArzoo の踊り。こちらは本格的なカッタクだ。ラーホールから来たらしい。屋内会場で、椅子に座った偉い人の前で演じる。
有名歌手も売りもので、Sumbal Chaudhry はインスタやFacebookもある。若い踊り子はデングリ返りしたり、いそがしい振付で踊っている。
これ以外にも、モデル体型の若い踊り子たちの集団がゆらゆらしているだけの興行とかイケメンたちのカッワーリーとかにぎやかだ。
しかしこのようなメーラーも時代の変化で減ってきているらしく、カルサールは踊り子たちに貴重な生計の場であるようだ。