layi hai hazaron rang holi - Phool Aur Patthar (1966) でのサロージ・カーン
この場面の踊りにはラーニー、マドゥマティー、ラクシュミー・チャーイヤーそしてサロージと当時の実力あるカッタク・ダンサーが4人勢ぞろいしている。カラー撮影でのホーリー・ダンスとしても最初期のものだろう。
ムスリム、パールスィー、ヒンドゥー、まだ改宗前でスィクのサロージとそれぞれ宗教的背景がちがうのもインドらしい。
これを振付けたのはサロージの師匠のソ-ハンラールで、2人のあいだには4人の子がいたが65年には別れている。それでも振付助手としての協働はつづいていた。
ソーハンラールの代表的振付曲
ソーハンラールはディッリー生まれで子供のころからカッタクを修業し、マドラスで映画界入りした。弟のHiralal はジャヤマーリニの師匠にあたる。
映画記録に残るのは作曲作詞家、歌手までで踊り手は無視されがちだし、振付師となると複数の場合誰がどの曲を振付けたかほぼ不明だ。
ソーハンラールも初期は Madhumathi (1958) や Kalpana (1960) などに名があっても、担当曲はわからない。以下の紹介も一部推測がまじっている。
jitni dil ki..chhed na sajna - Dil Bhi Tera Hum Bhi Tere (1960)
踊り手のクムクムKumkum はビハールの太守nawabの家の出身で、カッタクを修めている。
itni badi mehfil - Dil Apna Aur Preet Parai (1960)
ヘレンのキャバレーダンスで、曲はバナナボートだ。
mohabbat ko yehan ta aaj ke Insaan le aaye - Mere Mehboob (1963)
ニンミーNimmi の脇でラーニーとマドゥマティーが踊っている。
na na na haath na lagana - Taj Mahal (1963)
ヘレンとマドゥマティーのそっくりさんペア。ビーナー・ラーイがムムターズ・マハルを演じた。
tumko hamari umar lag jaye - Ayee Milan Ki Bela (1964)
サーイラー・バーノーSaira Banu は子役として出発した。初めは踊れずトップになれなかったが、猛烈に修行して地位を得た。ディリープ・クマールとの結婚後も人気を保った。
chali re chali gori - Mr. X In Bombay (1964)
踊り手はクムクム。
chori ho gayi raat - Ishara (1964)
ヴァイジャンティマーラー主演。
laaga chunri mein daag - Dil Hi To Hai (1964)
踊り手はパドミニ・プリヤダルシニ。
サロージと別れたあとソーハンラールはマドラスに拠点を移し、以後ヒンディー映画タイトルではSouthと別書きされることが多くなった。
60年代最高作は、ヴァイジャンティマーラー Jewel Thief (1967) の hothon mein aisi baat だ。
1971年のヒッピー・ドラッグ文化を描いた映画 Haré Raama Haré Krishna は物議をかもした。
以後も Bobby (1973)、Satyam Shivam Sundaram (1978) など人気作を手がけている。