こういう場面では、実際に寝てしまっていた。
意外にも最終回は、きちんとまとまっていた。手塚治虫の、ライオン・ブックスにでもありそうな話だった。貧乏になった日本を予測して、手塚が脚本を遺しておいてくれたのかもしれない。
くわえて、日本的に涙と土下座とスマホが活用された。さらに浜辺の演技力と、「作画が安定しない」と自虐する特異な容貌のおかげで大団円にこぎつけることができた。団欒をよそに「おれの闘いはこれからも続く」と、ひとり旅立つ兄が残務は全部ひっかぶった。
最初は不気味の谷だった。
食欲が人格を形成した。
いちごが好き。
フルーツサンドも好き。
だんだん人間らしくなった。
不審な部分もあった。
医療者としての自覚が芽生えた。
自覚が強すぎた。
闊達さも身につけた。
この先、特別編があって医師をめざす浜辺の受験コントも披露されるようだ。
四月には、岸井と浜辺の「やがて海へと届く」が公開される。今田美桜の初主演ドラマ「悪女」もはじまるので、忙しくていけない。