2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

MV作品集

KANA-BOON 『ないものねだり』 エルフのような風貌の岸井ゆきのは、どこでもあらわれて鱗粉をあとにのこす。 Yogee New Waves / SAYONARAMATA 関東平野は広い。常総市の利根川べりだろう。 ゆず「守ってあげたい」 二階堂ふみは多才な表現者だ。 never young…

ラフマニノフ簡裁

ラフマニノフにとりあえず片をつけておきたい。 ロシア語wikiにラフマニノフ・バラモン説があることは紹介した。この元は、ロシア文学批評家Robert H. StacyのIndia in Russian Literature (1985) であるようだ。ギリシア語のバラモンがbrachmanで、それがロ…

トゥルシンバエワ

女子フィギュアのシニアで初めて四回転を飛んだトゥルシンバエワの、母親の姓がスルタナリエワСултаналиева だった。両親ともカザフスターン出身で、外見は東ユーラシア的だ。タタール系なのだろう。 ラフマニノフ記事で、作曲家はロシア正教の貴族出身なの…

輪廻の蛇

ハインラインの輪廻の蛇はこみいったタイムパラドックス話だが、行為の結果として現在・過去・未来の関係が生まれる点では筋が通っている。もっといえば、筋が単純に通りすぎている。なにもかもあやふやな世俗の人間関係のもつれが、論理の剛腕で一本の糸で…

輪廻転生

マードゥリー・ディークシットが出た Total Dhamaal (2019) の paisa yeh paisa 。マードゥリーはもともとオツムテンテンアホ踊りの人なので、偉人あつかいされるよりこういうのがいい。監督の故インドラ・クマールは、Dil、Beta、Raja などのマードゥリー人…

車輪の上

世界ロマ会議の旗は車輪の紋章で、南アジアから西のはてまで車に乗って移動し続けたロマの歴史を象徴している。遺伝学と言語学はロマのインド起源を定説としロマ組織もこれを採用しているが、いつ南アジア(おそらくパンジャーブ地方)を出立したかは5世紀か…