ラフマニノフ簡裁

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ラフマニノフにとりあえず片をつけておきたい。

 

ロシア語wikiラフマニノフ・バラモン説があることは紹介した。この元は、ロシア文学批評家Robert H. StacyのIndia in Russian Literature (1985) であるようだ。ギリシア語のバラモンがbrachmanで、それがロシア語でrakhmanに転化したということらしい。 ギリシアはビザンティンのこと。

 

記事を掲載しているRussia Beyond はロシア政府官報から派生した文化メディアなので、東スポとはちがうだろう。記事筆者も「信じようと信じまいと」の立場で書いている。

Stacyはロシア出身の言語学者Boris Unbegaunの説に依拠している。さらにlazyを意味するrachmannyjもそこから来ているかもしれないとつけ加えている。

rachmaninは古スラブ語との英wikiの記事も、ソースはおなじだろう。

 

古スラブ語に立ち寄る準備はできていなかったのだが、ロシア語wiktionaryрахманныйで見るとラフマニイはアラビア語起源のラフマーンであるとされている。

wikiは最高審でもなんでもないが、コンビニのように便利なので利用させてもらっている。その簡易裁定でイスラーム起源とあるので、ラフマニノフの先祖はタタールのラフマーンさんだとしておきたい。