2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

サーイマ・ヌール

サーイマはナーディラーやマードゥリーの同世代で87年デビューだ。踊り上手で大柄で巨乳、パンジャーブのカラシ菜畑でも姿を見失うことはない。それでも1998年 Choorian の歴史的ヒットまではトップになれなかった。 chunri utar diyan gi (Jungle Ka Qanoon…

リーマー・ハーン

アンジュマン、ナーディラーの後を継いだ90年代の踊り手はサーイマ・ヌール、ナルギース、リーマー・ハーンだった。 サーイマはパンジャービー映画のトップ、ナルギースはステージ・ドラマの女王となったが、リーマーはパーキスターンを代表する国際的な顔で…

NTR版ドン

アミターブのドンDon (1978) のラジニ版 Billa (1980) は春の感謝祭(9)で紹介したが、79年に NTR が Yugandhar のタイトルで先にリメイクしていた。ジャヤマーリニがヘレンの yeh mera dil に相当するナンバーを踊っていた。naa parvam neekosom Yugandharは…

マディーハ・シャー

Madiha Shah مدیحہ شاہ は、 Majajan で目と演技に強い印象をもった。この人はナーディラーと同世代で、まだ現役で活動している。パンジャービー映画の衰退期にいたので、転変があった。 kenu dil daina main ve na jana (Nigaheyn 1991) マードゥリーの Ram…

ナーディラー

ナーディラーنادرہ はアンジュマンの次の代のパンジャービー明星で、若死にしたが8年間で52本に出演した。61年と68年生まれ両説あるが前者ならインドではシュリーデーヴィー、後者ならマードゥリー、ラミヤー、ショーバナが同世代人にあたる。imdbの1961年説…

バーブラ・シャリーフ

بابرہ شریف Babra sharif は、身毒秘宝館(10)で紹介した payasa joban tarsay (Zabata 1993)が印象に残っていた。南インドの巨眼の女神たちとちがって北欧人ふうの容貌で、アイシュワルヤー・ラーイのように日本でも好まれそうだと思った。 実際、バーブラは…

色戒はどうかしている

色戒ラスト・コーションは、頭の中の絵空事を画にする李安の才能が発揮された作品だ。大学の演劇団が抗日意識の高まりのあまり、漢奸の梁朝偉の暗殺を計画する。湯唯が囮となって罠をしかけるが、成功を目前にした最後の瞬間に湯唯はみずから梁朝偉を逃がし…

ウタク・バイタク

タマーシャー本に「バイタキシー・ラーワニーbaithakici lavani」という言葉が出てくる。これは座って踊るラーヴァニーのことで、maar dala とかムジュラーでよく見かける座り踊りのラーヴァニー版だ。 座り踊りは客への視線の投げかけが重要な要素になって…

タマーシャー本

マドゥー・カーンビーカル Madhu Kambikar インドにおける大衆芸能と都市文化を読むことができた。マハーラーシュトラの大衆芸能タマーシャーを調査した飯田玲子が、学位論文に加筆したものだ。豊富なフィールドワークにもとづくもので、書誌学的でなく読み…