サーイマ・ヌール

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サーイマはナーディラーやマードゥリーの同世代で87年デビューだ。踊り上手で大柄で巨乳、パンジャーブのカラシ菜畑でも姿を見失うことはない。それでも1998年 Choorian の歴史的ヒットまではトップになれなかった。

 

chunri utar diyan gi (Jungle Ka Qanoon 1995)

スルターン・ラーヒー最晩年のころペアを組んでいた。

 

charh gayi aye masti (Foja 1996)

ナルギースと百合ダンス。パンジャービー文化なのだろう。

 

mohabbat de waaday (Rani Khan 1996)

おひねりがやたら多いムジュラー。ミーナークシーとアニル・カプールが80年代に演じていたような場面だ。

 

1998年の Choorian はスルターン・ラーヒーやナーディラーなきあとのパンジャービー映画界を救った大ヒットとなった。15年にわたってパーキスターン興行記録は破られなかった。血みどろ路線から転じて、女性主導の乗り越え結婚譚が女性観客を呼び戻した。サーイマの隣のお姉さんキャラが生きたようだ。

結婚の障害を打ち砕くのはやはり銃で、やたら人は殺される。監督はこの作品までウルドゥ映画を専門にしていた。

karaan main nazara 

マードゥリー映画みたいだ。妹役のナルギースが若い。

 

choori kach di (Mehndhi Waley Hath 2000)

Choorian の続編にあたる作品。

 

トップ・スターになったサーイマは、さらにホラーや蛇映画など多彩な活動をつづけた。

2006年の Majajan は、パンジャービー映画の面目をさらに一新する作品となった。Choorian の Syed Noor 監督とコンビを組み、サーイマは製作にもあたった。

ja ve kachaya gharya 

サーイマは旅空のタワーイフで、サイードなにがしの名を負う貴族のシャーンと恋をする。それはスーフィーの愛 Ishq と重なるものだった。

 

choori tutay ge suhaag wali raat (Qaidi Yaar 2006)

結婚式の踊りだが、歌詞がエロいというのでコメント欄で論議になっている。アジア結婚歌の実際を調べた学究はいないか。

 

nacho nacho naal naal (Pappu Shahzada 2006)

ムジュラー場面も前世紀よりはるかに資金回りがよくなっている。パンジャービー映画界は結局消滅するのだが。

 

chan chan chooriyan har pasay jhanjran (Wohti Le Kay Jani 2010 ウルドゥ)

サーイマは上流女性でシャーンが貧しい音楽師。殺し合いはない。

 

Pakistan Film Magazine