2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

春の感謝祭(31)

Ohm Shanthi Oshaana (2014 マラヤーラム)の冒頭 で、ニヴィン・ポウリがタバコを吸おうとすると警告の字幕が出る。思いとどまるとロゴは引っこむ、そして・・とギャグが展開される。 映画で「人を殺してはいけません」とか「水浴びをのぞき見してはいけませ…

春の感謝祭(30)

ケーララの高校生のカーリーダンスがすばらしかったので、他のコンテスト参加グループをさがしてみた。どれも出来がよくて、予選や本選で1位になるような組は日本の高校ダンス部選手権に出ても勝てるだろう。 ただし演舞は10分を超え、LP=ロング・プログラム…

春の感謝祭(29)

Savithiri (1941 タミル)ポスター シャーンター・アープテーは、M.S.スッブラッシミーがナーラダ仙になった Savithiri で主演していた。インド映画古典として日本でも紹介された1938年のストリートシンガーで、サイガルと共演した Kanan Devi とならぶ存在だ…

春の感謝祭(28)

Kunku (1937 マラーティー) は若い娘と老人の、強制結婚をテーマにしたものだ。シャーンター・アープテーShanta Apte 演じる少女はたんなる被害者でなく、反抗しながら自分の道を進もうとする。嫁ぎ先の娘 Vasanti と仲よくなり、シャーンターが歌いヴァーサ…

春の感謝祭(27)

aadinal naadanam (Kannika 1947 タミル) で Hemamalini Arni が Vazhvoor Ramaiah Pillai 振付の蛇踊りを踊っている。Kannika ではパドミニとラリタが初めてタミル映画でペアを組んだ。

春の感謝祭(26)

B.Saroja Devi サロージャー・デーヴィは南の女優のたしなみとして踊れるが、名手というわけではない。でも見てくれが華やかで、天宮で諸女神たちと並んでもひときわ目立つ。芝居も定評があり「演技のサラスワティー」と呼ばれた。 balma mane na ( Opera Ho…

春の感謝祭(25)

屍鬼の二十五日をすぎた。 インドの死の舞踏といえばカーリーダンスになる。 Kali dance in Calcutta 西ベンガル Kali Dance in Vijayawada アーンドラ・プラデーシュ Kali dance magadi road 4th cross for Ganesh festival 2018 カルナータカ Sikrauda sat…

春の感謝祭(24)

ラーニーはインドで唯一といわれる怪獣映画「ゴゴラ」Gogola (1966 ヒンディー)に出ている。 tubeで動いている映像を見たはずだが見当たらず悶々としている。 顔は巨神兵、ボディーはガチャピンに影響を与えたことがうかがえる。 Wikizilla 右がラーニー。怪…

春の感謝祭(23)

ヒンディー映画ダンサーのラーニーはB級トップダンサー(1)で紹介して、その後何回か登場してもらっている。B級映画はあっても、B級ダンサーはトップではない。だからこのキャッチフレーズは失敗と思って使っていなかった。とはいえ、ラーニーはトップリーグ…

春の感謝祭(22)

似てるか似てないか ナリニー・ジャヤワントNalini Jayawant 今田美桜 Shiva Mukhalinga 三星堆人頭像 酒舟石 Shiva Lingam Torana 鳥居

春の感謝祭(21)

K.R.Vijaya の父は軍人で、退役してから劇団の役者になった。娘のヴィジャヤの映画界入りを望み、12才の1960年にバックダンサーとして初出演している。初の大役は1963年の Karpagam でタイトルロールを演じた。以後、南のスターすべてと共演し500本以上に出…

春の感謝祭(20)

ゲームの Hitman で30分間、ムンバイーの下町やスラムを散歩することができる。ドラクエのように壺を割ってアイテムを取るわけではないが、もっと悪いことをする。

春の感謝祭(19)

ヴィジャヤニルマラVijaya Nirmala は Vennira Aadai Nirmala ニルマラーとちがって踊れないのでダンス・クリップはない。でもこの人は、女性監督として作品数のギネス・レコードをもっている。記録時の2002年に48本、その後も撮っているので50本をこえてい…

春の感謝祭(18)

ジャヤマーリニは映画界入りしてからダンスマスター Heeralar に習ったとwikiにあるが、姉の ジョーティラクシュミ ともども基礎技術がしっかりしているので子供のときから修行したにちがいない。姉はカーンチプラム、本人はマドラス生まれでやはりバラタの…

春の感謝祭(17)

ボージプリー映画のラーニー・チャタルジーは、インド映画で最近めずらしい豊満な体型の持主だ。いかに都市化や日本以上の IT大国化がすすもうと、インドの6割は農業人口で豊饒であることへのあこがれは多数派の本音にちがいない。 人類が数万年にわたって崇…

春の感謝祭(16)

wikiのメーラーットゥール・スタイルMelattur style に使われている画像は、他ならぬハリニ・ジーヴィターだ。11才のアランゲートラム映像を見たときからひいきにしている。現在は25才となったが、学芸会に出ている子を応援する親戚のようなもので客観的公正…

春の感謝祭(15)

古典音楽家で最高の評価をえているのが M.S.Sublakshmi なら、舞踏家はバーラサラスワティBalasaraswati だ。どちらもデーヴァダーシー家系の出身になる。画像は1934年16才時だが、ただものではない。 カラークシェティラーを開くことになるルクミニ・デーヴ…

春の感謝祭(14)

カマラー大師がクリシュナにふんしているのは、詩人ミーラー・バーイーの生涯を描いた Meera (1945 タミル)だ。冒頭で子供時代のミーラーと踊り 、終盤で成人したミーラーを迎える。 子供のミーラーは Radha が演じている。ラーダーはバラタ流ヴァルブール派…

春の感謝祭(13)

M. V. Rajamma ラージャンマーは戦前から活躍した南の女優、ダンサー、歌手、映画製作者だ。上は Yogi Vemana (1947 テルグ)の一場面で、ここではバラタナーティヤムの源流となった Sadhir を演じている。 バラタは1936年にルクミニ・デーヴィ Rukmini Devi …

春の感謝祭(12)

Vennira Aadai Nirmala ニルマラーは、デビュー作 Vennira Aadai (1965 タミル)の名を冠して呼ばれている。これは同作が大ヒットだったのにあやかったものらしい。ただし主演はジャヤラリターで、 Vennira Aadai は夫に先立たれた妻が着る白衣を意味する。 …

春の感謝祭(11)

Kodai Mazhai (1986 タミル) でVidhyashree(Sunitha) がいくつか技を見せる。「膝をついたまま床を回る」、「座ったまま上半身を回転させる」、「体をのばしたまま起き上がる」などだ。前二つは古典ダンスによく出てくる。二番目は蛇踊りの動きだが、三番目…

春の感謝祭(10)

カーンチャナー Khanchana の百合ダンス 。(薔薇ダンスってあるのだろうか) 胸が大きいほうはマラヤーラム女優のシーラSheela だ。カーンチャナーは受けの側だが踊れる。 裕福な家の出だったが没落して映画界に入ったという。 腹筋 が鍛えられている。 ト…

春の感謝祭(9)

ラーニー・チャタルジーの Nag Nagin は、Nagin あるいは Ichchadhari の別タイトルもある。女神映画や香港映画と同じく、安い映画の常だ。 Ichchadhari は人間に変身する蛇のことで、 Naga mani という宝石を体内にもつといわれる。 Nag Nagin は宝石をねら…

春の感謝祭(8)

Nag Nagin (2013 ボージプリー) で 蛇が Rani Chatterjee のベッドや、それ以上のところにもぐりこもうとしている。ラーニーはこの作品で、この年の最優秀女優賞を獲得した。 ラミヤーの Nageswari (2001 タミル)は以前紹介したが、冒頭と終盤に印度の大魔神…

春の感謝祭(7)

最近気になっているのは Premam (2015 Malayalam) のサーイー・パッラヴィ Sai Pallavi と ニヴィン・ポウリ Nivin Pauly だ。 サーイー・パッラヴィは母親がカッタク流の舞踊家で、本人は専門的修行はしなかったが学生ダンサー 、コンテスト・ダンサー とし…

春の感謝祭(6)

Khaidi (1983 Telugu) はジャヤマーリニの記事で紹介したが、あのダンス場面でコブラに噛まれるのがマーダヴィ Madhavi だ。 そのマーダヴィは同作品でチランジーヴィと蛇踊りを踊っている。この人もバラタナーティヤムを修めているのだが、まさか長じてこん…

春の感謝祭(5)

サロージ・カーンSaroj Khan が Sringaram (2007 Tamil) で1920年代マドラス管区での Mallari ダンスを再現している。 Mallari は神渡りの儀式のことで、神輿に担がれて神が練り歩く。サロージはこれで国家映画賞をもらったが、作品の上映は限定されてDVDも…

春の感謝祭(4)

Punnagai Mannan (1986) の kavithai kelungal は古今折衷のへんな踊りだが、レーヴァティは面倒な振付をきちんとこなしている。 レーヴァティはこのとき20才で、18才の alagu malar にくらべるとタミル萝莉も幼さが消え踊りは力強くなっている。 レーヴァテ…

春の感謝祭 (3)

背景はタンジャーヴールらしい。 sangathamizh kaviye (Manathil Uruthi Vendum 1987 Tamil) のスハーシニの踊りは素敵だと思うが、コメント欄は辛目だ。シュリーダル は本職の男性舞踏家なので、分が悪いのはしかたない。むしろペアでこのレヴェルはめった…

春の感謝祭 (2)

pottu thakku は ラミヤーでも一二をあらそう好きなダンスだが、冒頭の takha takha takhavena aadava の歌詞が気になっていた。 これは Karaikkal Ammaiyar (1973 Tamil) で K. B. Sundarambal が歌っていたものの引用だった。同作はチョーラ朝時代の聖者を…