春の感謝祭(28)

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Kunku (1937 マラーティー) は若い娘と老人の、強制結婚をテーマにしたものだ。シャーンター・アープテーShanta Apte 演じる少女はたんなる被害者でなく、反抗しながら自分の道を進もうとする。嫁ぎ先の娘 Vasanti と仲よくなり、シャーンターが歌いヴァーサンティーが踊る。もう一つの曲 सौदंर्य खेळे दारी.

これは規則も典拠もない、家庭で当時の女性たちが楽しんでいたダマールधमाल  だろう。「私の少女」でキム・セロンが堤防の上で舞っていたような、内部から自発する踊りだ。

 

シャーンター・アープテーは目力の強さに示されるように、実生活でも強い意志の持ち主だった。契約問題で撮影所に抗議して、門前でハンガー・ストライキをしたこともあった。

ヴァーサンティー はマラーティーシャーリー・テンプルと呼ばれた。Achhut  (英題名Untouchables 1940 ヒンディー)ではダリットの少女を演じている。

 

Kunku はヒンディー語のクムクム Kum Kum に相当し、 この映画では既婚のしるしにつける色粉を意味している。監督は タマーシャー映画 Pinjara で紹介した V.シャーンターラームShantaram だ。この作品はヒンディー語で Duniya Na Mane の題名で同時製作された。

 

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Achhut の映像はtubeにないが、1936年製作の Achhut Kannyaアチュート・カニヤー(ヒンディー)を観ることができる。1900年代のクンブ・メーラーという設定での芝居小屋の踊り は、ナウタンキーに属するものだろうか。映画だからあまり本気にしてはいけないのだが。