春の感謝祭(19)

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ヴィジャヤニルマラVijaya Nirmala は  Vennira Aadai Nirmala ニルマラーとちがって踊れないのでダンス・クリップはない。でもこの人は、女性監督として作品数のギネス・レコードをもっている。記録時の2002年に48本、その後も撮っているので50本をこえている。

 

また見てのとおり天下の美女だ。画像は Alluri Seetharama Raju  (1974 テルグ)で1920年代の革命家を主人公にした映画だが、場違いなほど見映えがする。アルーリ・スィーターラーマ・ラージュは夫のクリシュナKrishna が演じている。(クリシュナと先妻の子はマヘーシュ・バーブで、義理の母にあたる。)

 

テルグ映画界は女性監督が多いが、ヴィジャヤニルマラの作品で注目されるのは Devadasu (1974)と Ram Robert Rahim (1981)だ。Devadasu は ANR の1953年作のリメイクで、ヴィジャヤニルマラはパールヴァティ を演じている。(わるいが、クリシュナはどう見てもカズレーザー。) Ram Robert Rahim はAmar Akbar Anthony のリメイクで、ラジニがアミターブの役だ。

俳優としては、Vidhi Vilasam (1970) で子役のシュリーデーヴィーと共演している。また  Panama Pasama (1968) の荷車シーンは、ジャヤラリターの naan ezhu vayasula (Annai Velankanni 1971 Tamil) でコピーされている。 

 

おまけ

いま、踊れない天下の美女といえば浜辺美波 。ただ、日本に映画産業はない。

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おまけ2

2021年にアルーリ・スィーターラーマ・ラージュを主人公にした Roudram Ranam Rudhiram の公開が予定されている。監督は S.S. Rajamouli ラージャマウリで、ジュニアNTR 、ラーム・チャラン、アーリヤー・バット、アジャイ・デーヴガンをそろえ、バーフバリなみに豪華な作品になりそうだ。アーリヤー・バットはヴィジャヤニルマラの役に相当する。