ヴィジャヤラリタはテルグとタミル映画を中心に、70年代に活躍した。姪の女優ヴィジャヤシャンティがマドラス生まれなので、タミル人だと思われる。
(この画像はラージャシュリーと間違えていたので修正したが、サムネは直しがきかないのでラージャシュリーのままだ。後記:修正した)
Namma Veettu Deivam (1970 テルグ)
古典の基礎があるのがわかるが、ヴィジャヤラリタを特徴づけるのは高い運動能力を生かしたパワフルなダンスだ。
Aggi Veerudu (1969 テルグ)
この映画には顔も踊りもそっくりなRajasreeが共演して、まぎらわしい。左頬のホクロがヴィジャヤラリタのトレードマークだが、ラージャシュリーも付けボクロしている。
Sakshi (1967 テルグ)
クリシュナ主演映画で、最初に現れる少女はヴィジャヤニルマラ。舞台はタマーシャーに似せた架空のものだろう。作品そのものが米映画真昼の決闘の翻案だ。
Paropakari (1970 カンナダ)
ラージクマール主演映画にキャバレーナンバーで出演。
Enna Muthalali Sowkiyama (1972 タミル)
キャバレーダンス。ときどきK.R.ヴィジャヤと入れ替わる。
Revolver Rani (1972 テルグ)
ヴィジャヤラリタが名を上げたのは、アクションヒロインとしてだった。女007、カウガールを演じた。この場面でも腰が入ったパンチをお見舞いしている。ムチや空手チョップも武器とした。ライオンとも格闘している。
Revolver Rani はB級映画だが全インドでヒットし、ヴィジャヤラリタを主演にすえたアクション映画が北インドで製作された。
Baazigar (1972 ヒンディー)
同上。
この後もヴィジャヤラリタ主演の Rani Mera Naam (1972)や、ヘレンやジョーティラクシュミと共演の Kaun Sachha Kaun Jhootha (1972) が作られた。影響は2014年のヒンディー映画 Revolver Rani にもうかがわれる。
綾瀬はるかのリボルバー・リリーにも縁がありそうだ。IMDbには類例がない。
テルグのヴィジャヤシャンティは、叔母の後継と考えられているのだろう。このカラテ場面はインド基準ではわるくないが、道場の壁になぜか「猫」と大書されている。