東京タワーは怪獣映画で何度も破壊されたのに、しつこく再建されている。最後に接近したのは十数年前で、タワー近くでやったヒンディー映画 3 idiots の試写会だった。だがくるり第四話では、夜景だとなかなか映えることに気づかされた。
生見のいいところは、口が大きくて表情の変化が映えることだろうか。声は落ち着いていて、アニメ声ではないし演技で声を張っているわけでもない。等身大の若い女性が、自然に眼前する雰囲気がある。
ただこのドラマでは、おしゃれな脚本演出(音楽はちょっとうるさい)と共演者たちのサポートが効いている。三人の求愛者たちは個性が立っていて、それに渇仰されるヒロインはとても魅力的に違いないと思わされる。かぐや姫だ。