綾瀬はるかのリボルバー・リリーとRevolver Rani には縁がありそうと書いたが、ただの希望的観測でたいした根拠があるわけではない。IMDbを見てもこういう語の組み合わさったタイトルはないというだけのことだ。
もっとたしかなのは、どちらも語呂がいいということだ。Revolver Anuradha とかでは客はこないだろう。
綾瀬の新作で最初に連想したのは、チョン・ジヒョンの「暗殺」(2015)のほうだった。あれこそそそり立つ高い壁で、肩をならべるのもたやすいことではない。綾瀬で匹敵できるのは「僕の彼女はサイボーグ」だが、けっきょく韓国映画になってしまう。
「暗殺」でいちばん好きな場面は、ジヒョンとチョ・ジヌンが踊るところだ。決行をまえにしたつかの間の緩和とジヒョンの笑顔が印象的だ。
歌も振付も独特で、ジャン・ギャバンの Leo, Lea, Elie が耳に残る。ギャバンはオペレッタ出身で、後年の渋いマフィアのボスからは想像できない可愛い声で歌っている。
冬ソナのユジンのお母さんのキム・ヘスクが、この作品でもいい味を出していた。
しかし「暗殺」のジヒョンはすばらしかった。
これは別の作品だが、いつも体を張っている。