Shalimar (1978 ヒンディー) のジャヤマーリニ
ヒーラーラールはジャヤマーリニの師匠で、サロージ・カーンの師夫ソーハンラールの弟にあたる。
ソーハンラールとちがってWikiに記事はなく、IMDbに記録があるだけだ。ただ映画タイトルはあっても複数の振付師が付く場合がほとんどで、どの曲を担当したのかまではわからない。
ソーハンラールも事情は同じだが、弟にくらべ特定できる代表作は多い。才能の差かと思うが、後年の南での活動がわからない。IMDbやWikiの記事あるいはネット全体としても、南インド映画界の記録は弱いからだ。隠れたサウスでの名作はあるのかも知れない。
The Jungle (1952 米・印)
IMDbに最初にヒーラーラールの名が出るのはこのハリウッド作品で、タミルナードゥでロケし豹や虎やマンモスが出る。踊りは印洋折衷だ。
Yasmin (1955 ヒンディー)
50年代はヴァイジャンティマーラー作品が多い。さすがに優雅だ。
Kalankita Nayak (1970 ベンガル)
ベンガル映画もいくつか手がけている。ふつうのキャバレーダンスだが、マドゥマティーが演じているので紹介に値する。ボンベイの有名ダンサー、マドゥマティーとしてアナウンスされている。
mera sajan phool kamal ka - Tere Mere Sapne (1971)
高手のジャイシュリーTが踊っている。クローニンの「城砦」が原作だという。
thakita dim - Mosagallaku Mosagadu (1971 テルグ)
この達者なダンサーはだれかと思ったら、ラージャスローチャナだった。テルグ映画界の功績者にこんなダンスをやらせるなんてと、怒っている人もいた。本人は楽しそうだ。この時36才で、すでに一線を退いてダンス学校を運営していた。悠々自適という感じだ。
ヒーラーラールは兄と同じく、60年代後半から南に拠点を移したようだ。カッタクの技術や西洋ダンスの造詣が求められたのか。
aakulu pokalu - Bharya Biddalu (1972 テルグ)
ジャヤラリターとANRのペアダンス。
bangaaru thallivi - Savasagallu (1978 テルグ)
ジャヤチトラも踊り上手で、子役からスタートし性格俳優でもあり芸歴は長い。ここではクリシュナとペアを組んでいる。のちには、ミーナーの姉になったり母になったりした。近年は、山賊ヴィーラッパン映画でジャヤラリター首相役だった。
Shalimar (1978 ヒンディー)
インド製作で、海外輸出をねらってレックス・ハリソンとジョン・サクソンを招いた。ジャヤマーリニが部族ダンスを踊っている。この手の踊りはそもそもインチキだが、これは海外向けの味付けだ。