地球の歩き方・多摩を書店でさがしていたら、トルクメニスタン・ファンブックというすてきな本を見つけた。
なかでも首都アシュガバットの奇妙なたたずまいに、一目でひきつけられてしまった。
広い大通りの両側に、規格化された白亜のビルが立ち並んでいる。車はあまり走っていない。
夜景
昼景
市内のあちこちに、多摩丘陵で見かける地球防衛軍のような不思議な建造物が据えられている。
みなとみらいやモード学園ふうのものもある。
地元の有名人の像。
このような都市設計が可能になったのは、豊富な天然ガスで貯えた富があるからだ。輸出は中国、輸入はトルコが第一位となっている。旧ソ連時代からのロシアとのつながりも深い。日本を少し上回る面積に、600万人が暮らしている。テュルク系スンニー派住民が多数を占める。
1980年代のアシュガバット。
空港やオリンピック施設(開催予定はない)はトルコのPolimeksが手がけている。
トルクメニスターンはメルヴやニサなどがかつて栄えた。ウマル・ハイヤームはメルヴの天文台で研究をしていた。モンゴルに蹂躙されもはや歴史の面影はない。国土の7割がカラクム砂漠で北西にカザフスターン、北東にアムダリヤをはさんでウズベキスターン、南西にイラン、南東にアフガーニスターン、西はカスピ海に臨んでいる。対岸はアーゼルバイジャーンだ。
伝統衣装や踊りはウズベキスターンに似ている。音楽はアラブの影響を感じる。
MV アシュガバット恋人たちの街
アハルテケと呼ばれる原産の馬は、中国では汗血馬のこととされている。