2020-08-08から1日間の記事一覧

名場面集2

アミターブ・バッチャンがシュリーデーヴィーと共演したKhuda Gawah 誓い(1992)はアフガーニスターンのパシュトゥーン部族社会を描いた大作。mein aisee jeez nahee の完成度の高さには驚く。インド経済はこのころ破綻していたはずだから。この二人でなけれ…

名場面集1

パーキーザーPakeezah(1972) はヒンディー映画の名作で、インド映画文法で語られる物語の起伏に不思議な魅力があるが、劇中でタワーイフたちが踊るカッタク(ムジュラー)もすばらしい。chalte chalte娼館 (コーターkotha)の看板である主人公をミーナー・ク…

パドミニ

www.youtube.com maraindhirindhe paarkum marmam ema Thillana Mohanambal「ティッラーナー・モーハナーンバール」1968)寺院の興行にパドミニ登場。踊りはバラタナーティヤムBharatanatyam。9つのラサnavarasamを演じる。眺める男は、シヴァージ・ガネーサ…

ショーバナ

Oru murai vendu Manichithrathazhu「マニッチトラッタール飾り付きの錠前」(1993)93年マラヤーラムMalayalam映画。踊りの力の偉大さを見よ。ラジニカーントRajnikanth近年のヒット作 Chandramukhi「チャンドラムキ」(2005)は、この映画のリメイク。manathe…

バーヌプリヤ

akashamlo Swarnakamalam('88)野外でこれだけ輝くダンサーはいない。かつてのカンフー映画を思わせる肉体の魅力。バーヌプリヤはテルグTelugu映画の逸材だった。同じくSwarnakamalamからkoluvai unnade 部屋に香椎由宇がいるshiva pujakuクーチプーディ、モ…

レーカー

Umrao Jaan「踊り子」(1981)から。in aankhon ki masti 実在したという踊り子のラサrasaがレーカーの肉体を通じ甦える。(インド・ウルドゥ映画)HD版dil cheez kya hai北インドのハヴェーリーHaveli(イスラーム式邸宅)の文化が再現される。 justujoo jiski …

ヴァイジャンティマーラー

Ab Age Teri Marzee 「デーヴダース」Devdas(1955)タワーイフのチャンドラムキー登場。リメイクではマードゥリー・ディークシットが演じた。02年版での kahe chhed chhed mohe の場面。デーヴダース役はディリープ・クマールDilip Kumar。(ヒンディー映画、…

ヘレン

piya tu ab to aaja Caravan(1971)別名キャバレークイーン。毒蛾のような化粧で現れるヘレンを、あなたは最後に大好きになっているだろう。(ヒンディー映画、以下同)mera naam Chin Chin Chu Howrah Bridge(1958)ヘレン最初のヒット・ナンバル。チン・チン…

ワヒーダー・レヘマーン

kahin pe nigahen kahin pe nishana C.I.D(1956)ヒンディー映画初登場作品だが、ワヒーダーのあぶなさがわかる。カラーより白黒で凄味が出る人。この後の作品でも、誰かが(グル・ダットとか)ワヒーダーにフラフラと近づいていくか、ワヒーダーがふらふらと…

シュリーデーヴィー

main teri dushman Nagina(1986)映画タイトルは「蛇女」。ほんとに蛇みたいな、すばらしいスネークダンスだ。プンギーの音が「ニョロニョロ」と聞こえる。蛇使いはアムリーシュ・プリー。(ヒンディー映画、以下同)khel wohi phir aaj ti khela Nigahen(198…

レーヴァティ

aambo makkam Devasuram(1993)モーハンラール Mohanral共演のマラヤーラム映画大ヒット作。修業中の踊り子だが、ドラ息子モーハンラールにいやがらせをされる。踊り子は下層、最下層のカーストだった。(マラヤーラム映画)meda ponnaniyum 同。ケーララ州の…

ミーナー

antappura nantavanam Baleyathu amman(‘00)タミルお得意の女神映画。ミーナーもバラタナーティヤムを修めている。ニーム neem の枝を手にチア・ダンス。HQ版Thillana thillana Muthu「ムットゥ」('95)お約束。kuluvalilae (同) 至高のキス・シーン。 raav…

ラミヤー・クリシュナン

minsaara poove Padaiyappa「パダヤッパー」(1998)悪女ニーランバリとしてラジニと四つ相撲を取ってみせた。ラジニの父親役=シヴァージ・ガネーサンの遺作(タミル映画、以下同)。現在、tubeにはテルグ語版しかない。文化的損失だから、はやくタミル版をup…

アーシャー・パーレーク

dekho bijli dore Phir wohi dil laya hoon(1963)敵の舞台に踊りこむ攻撃性が、ダンスバトルdanceoffの名にふさわしい。屈指のすばらしい場面で、相手もよくやっているのに無名の人だ。(ラーニーRaniだった。)勝ったアーシャーは、ヘレンのpiya tu ab to a…

ミーナークシー・シェーシャードゥリ

tandava Damini(1993) HQ版 ほんとにすごいタンダヴァ。ミーナークシーはバラタナーティヤム・ダンサー(ヒンディー映画、以下同)mujrewali hoon main Awaargi(1990)。ムジュラーも軽く踊れるタワーイフのミーナークシーと、マフィア子分のアニル・カプール…

スネークダンスの系譜

インドの映画の特質のひとつは、蛇と象がよく出てくることだ。画面が切り替わって象にモンタージュしてパオーンとか、なにげなく蛇が部屋内に入ってきて腰を落ち着けるとか、映画つくりの発想というか環境がハンパでない。 牙は抜いてあるのだろうが、コブラ…

ジャヤマーリニ

姉のジョーティラクシュミはデビューが古いのであまりよいクリップがないのだが、妹のジャヤマーリニのダンスはいま見ても鮮烈だ。姉と同じ地母神スタイルで童顔巨尻なうえ、圧倒的なパワーダンスを披露してくれる。lingu lituku (Rani Kasula Rangamma 1981…

ジョーティラクシュミ

ジョーティラクシュミは「ムットゥ」のkokku saiva kokkuで思い出されるだろう。あの悪達者なお色気婆だ。 その妹がジャヤマーリニで、Ragile Gundelu(1985 テルグ)の cheppe mata はインド映画で知るかぎりいちばん下品なナンバルだ。男の股間に顔をうずめ…

ラーギニのコブラ・ガール

トラヴァンコール姉妹の末妹ラーギニRaginiに、Cobra Girl(’63 ヒンディー)という主演作がある。原題Naag rani (蛇の女王)なので、歌と踊りと魔法のファンタジー映画として輸出したのだろう。ラーギニは虎と格闘したり(もちろんダブル)、空も飛ぶ。37年…

カマラー

前回のNaa Alluduでラミヤーが「ホホホーッ」と冒頭で歌ったのは、カマラーKamala(Kumari Kamala、Kamala Lakshman、Laxman)のヒット・ナンバル oh rasikkum seemane (Parasakti 1952 タミル)だ。とてもいい曲で、カマラーではいちばん好きだ。歌舞伎町の…

ラミヤーにゃ敵わない

ラミヤー・クリシュナンは、いったいどれだけ女神映画に出ているのだろう。インド人もちゃんと数えていないようで、ネットでもよくわからない。 有名なのはAmmoru(‘95テルグ、タミルタイトルAmman)とRaja Kaliamman('00タミル)だろう。後者はパドミニ・チュ…

ヘレン対ヴァイジャンティ

ゴジラ対ビオランテみたいだが、二人のダンスバトル。すでにパドミニ・チューブで「プリンス」(1969)での競演を紹介しているけれども、素足のヴァイジャンティマーラーに対しヘレンはヒールで同じ土俵での闘いではなかった。 ヴァイジャンティマーラーはスタ…

ラリタのチャンドラムキ

ところでRahasyamのVedantam Raghavaiah監督の妻とテルグ映画女優プシュパヴァリは姉妹だ。つまりレーカーは姪にあたる!さらに思わぬことにテルグ版DevdasのDevadasu(‘53)は同監督の作品だった!しかもヒンディー版でマードゥリーやヴァイジャンティマーラ…

ギリジャー・カリャーナム

パドミニ・プリヤダルシニのSampoorna Ramayanは、カーマがシヴァの瞑想のジャマをして怒らせ第三の眼から出た光で焼殺される場面を描いたものだった。パドミニはカーマの妃ラティを演じている。これはヒンドゥー教で人気ある説話らしく、神様映画によく登場…

ワヒーダー登場

1955年のテルグ映画Rojulu Marayi(英wiki)のこのダンスシーン でワヒーダー・レハマーンవహీదా రెహమాన్としてスクリーンに初めて姿をあらわした。 ダフ太鼓がテルグ映画に登場したのもこのときだったという。歌われたEruvaka Sagaroo Rannoo Chinnanannaは…

パドミニ初のタミル主演映画

KalpanaやKannikaではダンス場面での登場だったが、本格的初主演はManamagal(1951)だった。パドミニのヴィーナにあわせてラリタが踊っている(chinnan chiru kiliye kannamma)。演奏の表情がなんとも初々しい。パドミニはタイトルのmanamagal「花嫁」を演じ、…

ラリタ、パドミニの初共演

1947年の神様映画Kannikaでタミル映画に姉妹としては初登場している。ラリタはシヴァになり魔物の首とダムルー太鼓を手にもち踊り、そこへヴィシュヌの変身したモヒニ(パドミニ)が現れシヴァを誘惑する。 ラリタは1930年、パドミニ32年生まれなので17才、1…

トラヴァンコール姉妹

上はラリタ、下は左からパドミニ、ラリタ、ラーギニ ラリタLalithaはトラヴァンコール・シスターズの長姉。 adum azhage azhagu - Raja Rajan(1957)はM.G.ラーマチャンドラン主演の「ゼンダ城の虜」風な時代活劇だ。ラリタ、パドミニともM.G.Rに恋して明暗が…