ラリタのチャンドラムキ

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ところでRahasyamのVedantam Raghavaiah監督の妻とテルグ映画女優プシュパヴァリは姉妹だ。つまりレーカーは姪にあたる!
さらに思わぬことにテルグ版DevdasのDevadasu(‘53)は同監督の作品だった!しかもヒンディー版でマードゥリーやヴァイジャンティマーラーが演じたチャンドラムキーはラリタだった!(wiki)

ヒンディー版に2年先立つDevadasuは秀作だ。主人公はANRことアキネーニ・ナーゲーシュワラ・ラーウAkkineni Nageswara Raoで、ディリープ・クマールより繊細で破滅型だ。パロのサーヴィトリSavitriは安定の昼ドラ人妻の風格がある。そして男顔で体格のいいラリタは、独立不羈のチャンドラムキを体現していた。ヴァンプ役での定評が納得できる存在感だ。デーヴァダースを地獄の道行きに引きずっていったのはチャンドラムキでないかと思う。
踊りは残念なことに、狭いコーター(娼館)の部屋でムジュラーでなくバラタナーティヤムを窮屈そうに踊らされて、あまり見せ場になっていない。座ったままでも踊りとして成立するムジュラーは理にかなっている。

ついでにマードゥリーのデーヴダース公開当時は史上8作目といわれていたが、現在のwikiによれば計16回映画化され、マードゥリー版は実は12作目だった。