春の感謝祭 (3)

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背景はタンジャーヴールらしい。

 

sangathamizh kaviye  (Manathil Uruthi Vendum  1987 Tamil)  のスハーシニの踊りは素敵だと思うが、コメント欄は辛目だ。シュリーダル は本職の男性舞踏家なので、分が悪いのはしかたない。むしろペアでこのレヴェルはめったにない。たいてい男がだめなのだが。

シュリーダルとショーバナのマニッチトラッタールManichitratazu はどちらもプロだから、踊りが物語となりペアダンスの最高峰になっている。

 

スハーシニはカマルハーサンの姪で芸能一家とはいえ、経歴は裏方からはじめている。とくに俳優になるべく英才教育を受けたというわけではなさそうだが、踊りのたしなみは十分にある。

 

やはり古典ダンサー兼役者で「チャンドラムキ」ではひどい目に合うヴィニートが「踊れるということは男性性の欠如とみなされる」とぼやくインタヴューがあった。男で許されるのは西洋的であるか身体能力を誇示する踊りだけだ。

 

男で色気のある踊り手といえばチランジーヴィで、スハーシニと組んだ  malli malli が好ましく、達者な atlanti itlanti heroni kanu では一瞬、ヒゲのない顔が見られる。

 

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