春の感謝祭(4)

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Punnagai Mannan (1986) の kavithai kelungal は古今折衷のへんな踊りだが、レーヴァティは面倒な振付をきちんとこなしている。

レーヴァティはこのとき20才で、18才の alagu malar  にくらべるとタミル萝莉も幼さが消え踊りは力強くなっている。

 

レーヴァティはバラタ流だが、映画で古典が生かされることはまずない。演じても空手の型稽古を見せられるようなものだろう。映画用の疑似古典はひどく誇張されたものだし、バラタに旋回の動きなどそもそもない。しかし流儀がなんであれ、肝心なのは3才とかの時分からやりつづけていることだ。修練は細かい所作にあらわれる。

 

Punnagai Mannan ではカマルハーサンが心中の生き残りでレーヴァティがシンハラ人、ダンスの教師と生徒という前途多難そうな設定だ。

元は古典ダンサーのカマルハーサンは  Sagara Sangamam 以外印象に残るダンスはないのだが、教師である手前ここでは片鱗 を見せている。こういう場面を見ると欧米が棄てたミュージカルをインドは愚直に継続し、なにを踊ってももはやインド的なのだという気もしてくる。