ファイザーバードからバハーラクまでは、舗装されたよい道だった。バハーラクからは舗装未舗装が入り混じる。アブラール・バーイーは、ワーハーン回廊をめざす。
説明はないがMadrassenからさらに東行してYasichを抜け山道を走り、Andowjでパンジ川Panjに合流したのではないかと思う。川が湖のように太いと言っているところだ。これは三蔵法師のころからオクサス川と呼ばれている。
イシュカーシムで給油し、昼食をとった。そこから先がワーハーン回廊で、道は本格的にわるくなりバイクが踊る。川に沿ってすすむ風景はすばらしい。両側は山脈に囲まれ、左はタジキスターン右はパーキスターンだ。前方に見えるのはパミール高原のようだ。タジキスターン側にひときわ高くそびえるのは、カール・マルクス峰(6726m)ではないか。
とりあえずの行き先はQala Panjで、そこでテントを張るつもりだ。ここでパミール川とWakhj川が合流してパンジ川になる。
道々バイクから変な音がしたりサスペンションがゆるくなっていたりしたが、いったん停止すると再起動しなくなった。ここからのいきさつがちょっとわかりにくいけれども、また動くようになったので道を引き返した。しかしバイクはちゃんと動くのでまた気が変わってQala Panjをめざすことにしたようだ。
不調の原因は燃料が不純で、それで問題が引き起こされたようだ。Qala Panjのちょっと手前のKhandudにゲストハウスがあると聞いたので、日暮れていく道を急いだ。
夜遅くにハウスにたどりついたが、ホストは食事を用意してくれた。
この先どうなるかは、また明日のことだ。
Khandudは、大唐西域記の昏駄多城と推定されている。この一帯は、達摩悉鐵帝國にあたる。