ナノロボット

赤血球をかわして血管内をゆく潜航艇 (ミクロの決死圏 1966 U.S)

 

パンドラの果実第七話は、ナノマシーンによる殺人をあつかっていた。ただ今回はかんじんのナノテクノロジーの描写が不足で、事件の解決も情に訴えた落としだったからふつうの刑事ドラマのようになっていた。CGやアニメの予算が底をついたなら、特撮でショッカーのような悪玉マシーンをトリオで退治するさまとか見たかった。

 

wikiではナノマシーンは国際的に、ナノロボットのほうが通りがよいようだ。ナノは10億分の1をあらわす単位で、1ナノメートルは0.000001ミリにあたる。

 

 

 

この世界最小の彫刻3Dプリンターで製作され、髪の毛の上に乗っている。高さが0.1ミリで、1ナノメートルはその10万分の1の大きさになる。現在最小の電池は塩粒大だが、もっと小さくなればこの彫刻もロボットとして動かせるだろう。

 

 

 

これは不活性の精子を補助して運動させるロボットで、20マイクロメートルの長さらしい。ヒトの精子は60マイクロメートルだ。マグネットモーターで動く。

10マイクロメートルは1万ナノメートルにあたり、画像の精子の500分の1が1ナノの世界になる。ウイルスの大きさで、電子顕微鏡でなければ見えない。厳密には100ナノくらいまでがナノロボットだが、もっと大きいものもナノロボットと呼ばれている。

 

 

 

中国とアリゾナ州立大の科学者が共同開発したDNAロボは直径19、長さ90ナノメートル(0.00009ミリ)のサイズだ。マウスやミニブタでの実験に成功した。

これは血管に送りこまれた筒状のロボットが、自分で腫瘍を探索し自己展開したところ。発見したガン腫瘍への血流を止めて餓死させる。

 

 

 

通りすぎる赤い円盤が赤血球で、ヒトでは直径7-8マイクロメートルになる。ミクロの決死圏のロボット版だ。この働きでガン腫瘍は赤血球が届かず消滅する。化学療法や放射線のように人体に害をおよぼさない。ロボットが体内に残留することもない。

 

 

 

別の治療法で、ロボによるガン細胞攻撃の想像図。

 

 

パンドラでは、細胞を活性化させるロボットが殺人に使われた。現実にそんなものが開発されると、体外に排出され証拠が残らないので完全犯罪の道具になることが予測されている。ナノロボットのアイデアは前世紀から映画に用いられ、最新のターミネーターも液体金属でなくナノロボットの集合体だ。

 

 

おまけ

 

 

全然関係ないが、このカラーチーの Shri Panchamukhi Hanuman Mandir のハヌマーンウルトラマンみたいだ。

 

 

悪女

 

悪女(わる) ~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~|日本テレビ

 

いよいよ大詰めで女性管理職5割化計画の進展と、その反動までが描かれた。次回の最終話がどうなるかで感想も変わってくる。