第四話は音楽場面に取りちがえの喜劇をまぶした、秀逸な回だった。心にやましいことがあると音が乱れるという妄言を信じて、セビリアの理髪師演奏中に指揮者が間男さがしをする。演奏者の顔をひとりひとりのぞきこみ、眼と心の声でコンタクトをとる。「浮気相手はおまえか?」、これがバカバカしくておかしい。
指揮者の西島は妻の石田ゆり子に、「あなたが指揮棒を振っているあいだに、わたしは人生を棒に振った。」と最後通告されてしまった。うまいセリフで、いろいろ応用できそうだ。
全体のアンサンブルが見えてきて、大人展開になった今後が期待できる。
親の離婚話を盗み聞く。
新木優子が西島にレシピを教えた、グーラッシュがおいしそうだった。ハンガリーのグヤーシュはスープに分類され、ドイツのグーラッシュは肉煮込みにあたるようだ。
大奥はパラレル大奥記とか腰元シェアハウスと、割り切って見ることにした。どのみち小芝目当てだし、いつブチ切れるかが楽しみだ。森川葵が少しづつ前に出てきたが、まだ役が不足している。「なんでもできるのね」と、万能いじりをされていた。