イラン映画 バス

オトブース اتوبوس (2011) 英字幕

 

テヘランからコムへのバスのなかで、登場人物たちが不思議な出来事に出会う。思いがけず泊まることになった隊商宿カールヴァーンサラーイでは、さらに奇妙な事件が待っていた。

 

これ以上は書かないが、よく出来た作品だ。イランバス旅や、キャラヴァンサライの実際にふれることもできる。

 

乗り合わせる女の子の名がファーティマだったり、焦点人物の青年がいつも礼拝用絨毯を抱えていたりするのは暗喩なのだろう。

 

ハーフィズの一節を引用してみたい。

 

ライラーの家への道には危険が多いが

第一歩を踏み出す条件はマジュヌーンになれ

私はそなたに愛の中心を示した、間違えるな

さもないと、そなたは円の外に出てしまう

砂漠を前にそなたが眠っているうち隊商は去った

そなたはいつ進み、だれに道を尋ね、何をし

どうなるか

王冠を求めるなら、自己の本質を示せ (黒柳恒男訳 ハーフィズ詩集)

 

 

監督モハマド・マフディー・アスカルブール محمد مهدي عسكر بور の「我が家のお客様」(2014) は、広島イラン愛と平和の映画祭2022で上映された。