洋装の浜辺

 

朝ドラは主人公にとって初めての成果となる学会雑誌の発刊と、浜辺が社交界にデビューし華族の実業家に見染められるいきさつが交錯して描かれた。

 

 

 

ヴィクトリア朝時代だから首やデコルテは隠し、体のラインは隠蔽しつつおもいきり誇張している。つまり自然というものがないので、和服とはベクトルが逆だが浜辺には似合っている。

 

 

 

これはオフショット。

 

 

 

馬琴好きでファンタジーにあこがれる浜辺は、主人公への思いと華やかな世界のあいだで揺れている。

 

 

 

鹿鳴館デビュー当日。源氏の夕顔をイメージしている。浜辺の浴衣はナデシコが染められていたが、夕顔は「雨夜の品定め」でナデシコの女として語られる。実業家の妾となるコースが暗示されている。

 

 

 

やはり洋髪のほうが無理がない。欲を言えば、前髪を作ったほうがよかった。

 

 

 

話は脚色だが史実は曲げられないので、会場を飛び出して主人公の長屋へ逃げ去る。