見沼代用水

これも江戸マップの見沼代用水。利根川から南東に下っている。

 

埼玉はなにもないといわれるが、たしかに名山やランドマークはない。しかし目のまえをさえぎるなにものもないからこそ、日本一の関東平野の中核となり水はおだやかに流れる。農耕とチャリン行にこれほど適した地はない。

それを象徴するのが利根川から江戸湾に向かう見沼代用水だ。18世紀に半年で90万人を動員して完成した。

 

 

埼玉の代表的水系。下の青太線は荒川だ。これに灌漑水路を加えた水のネットワーク地図があれば壮観だろうが、まだ見つけていない。

 

 

現在の用水ルートを自転車走行した映像。

 

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見沼代用水は上尾で二手に分かれ、それぞれ東縁(ひがしべり)および西縁と呼ばれる。この映像は西縁から芝川を経由して、荒川を下り東京湾をゴールとしている。

 

 

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いまの沿道はヘルシーロードと名付けられている。上の映像と同じ人で、荒川から利根川へ逆ルートを走っている。

up主は機材が新しく編集がよいので見やすい。関東の水系を踏破している。

 

 

いま用水の沿道は舗装されコンクリートで護岸され、かつての景観をしのぶことはできない。生き物の気配もない。

おなじく利根川から引かれた備前堀は、昔ながらのすがたをとどめている。