ガザのザイトゥン



空爆下のガザにゼイトゥンZeitounという名の街がある。Al Shati Campや被害が伝えられるRimalのちょっと南だ。

ゼイトゥンはアラビア語のオリーヴزيتونのことで、中東ではありふれた名前だ。

 

ザイトゥンZaytonといえば14世紀にイブン・バットゥータが世界最大の港と記し、マルコ・ポーロもZaytunとして言及している現在の福建省泉州の別名でもある。

これは市に植樹されていたの実がオリーヴに似ていることからアラブ人貿易商につけられた名称だといわれる。泉州は刺桐城とも呼ばれる。

 

 

桐の実からは油がとれるので、油桐とも桐油樹とも書く。ただ猛毒であるらしい。

 

 

 

バットゥータは1346年に中国からもどったあと、ダマスカスからマッカへ巡礼に向かった。当時パレスティナ黒死病におそわれていて、ガザでは毎日おそろしい数の死者がでていたという。