一、二話と見たがおもしろい。優秀だが地味な会社員の木南晴夏は、夜はベリーダンサーとして踊り子に変身する。秘密を知った同僚が、それにあこがれる話だ。ロケ地は横浜で、元町商店街も出てくる。
これは次回の場面だが、ダラブッカの伴奏もある。音楽もアラブ風で、エジプトのベリーダンスを想定しているのだろうか。
ペルシャ料理店で実演している設定だから、鶏を香料で煮込んだフェサンジャーンも出てくる。イラン料理は見た目は地味で、それもちゃんと再現されている。
日本のレストランでベリーダンスが見られるのは事実だが、ペルシアにこの踊りはなかった。本場はエジプトやトルコだ。
これはダンス教師の高橋メアリージュンもいっているが、ベリーダンスに正解はない。エジプトやトルコの踊り、ロマの踊り、欧米で流行したセクシーダンスなどが相互に影響しあっている。
だからこれまで興味はあっても、奥が深くてなかなか手が出せなかった。トルコのベリーダンスについては記事を書き、ロマの踊り子についても何回か言及はしている。エジプトの1940-50年代のベリーダンス映画は、いつか記事にしたい。
メアリージュンの教えかたは即物的だ。「恥骨を内側に」「チツ締め上げて」と生見愛瑠に指示している。看護実習のようで、ちっともセクシーではない。
木南と生見の陰陽ペアの演技が、おたがいを引き立てあっている。それに男との付き合いの筋がからむが、いまのところこちらはしょうもない。