さよならマエストロ 大奥

 

今期のドラマ、さよならマエストロの第一回がおもしろかったのでつづけて見ている。変わり者の音楽家が廃止直前の楽団を再建するおきまりの話だが、西島秀俊の指揮者ぶりが楽しそうでいい。

かくれた主役が富士山で、やはりとにかく大きい。

 

 

 

パシフィック・リムの神童が、すてきな大人の女性になっている。父親とは確執がありいつもふてくされているが、どう変貌していくかも楽しみだ。芦田は人畜無害な優等生のイメージがついたので、リミッターの切れた演技を見たいところだ。のだめのポン・ヌフの決闘とか。エスターになってくれとはいわない。

 

冒頭が運動会みたいなシュトラウスポルカではじまるのが暗示的だ。西島が助っ人になる市民楽団は、つぶれかけているのにビートーフン五番をやっている。当然客は来ないし、市の援助も打ち切りが決まっている。オーケストラの長所短所は、規模が大きすぎるところだ。迫力はあるが、維持に金がかかる。芸術だ古典だといってあぐらをかいていれば、時代にとりのこされてもしかたない。

 

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どうやって打開するのかはまだわからないが、シュトラウスの連想でマカロニウェスタンなどもいいのではないか。

 

 

 

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小芝ファンなので観たが、これもおもしろい。簡易版の宮廷ドラマでそんなにお金はかかっていないようだが、女の権力闘争という趣旨ははっきりしている。

ただやはり韓国版にくらべるとおとなしくて、えげつなさやメリハリやカタルシスが足りない。宦官や内侍府がいないのがつらいところだ。茶坊主や御庭番を活用したらいい。拷問、毒殺、裏切りなどに小芝が知恵で立ち向かうところを見たいものだ。金髪でタンカを切れとまではいわないが。