二階堂ふみが出ているので見たのだが、おもしろいかだめなのかまだよくわからない。
プロミス・シンデレラとおなじく年の差恋愛で、そこは期待していた。話はまったくのファンタジーで北の海に飛びこんで遭難して以来、人の心が読めるようになってしまった設定だ。二階堂は相変わらずよく飛びこむ。
心が読める悲惨な事情では、恋愛など不可能なのはよくわかる。下水溝で暮らしているようなものだ。しかし経営には向いていて、いちおう社長をしている。そんな枯れた日常で出会ったのが、韓国人の自転車配達員だった。なんと韓国語がわからないので、相手の心の声も届かないのだった。何でもありで、これはもう恋愛するしかない。
演出はしゃれていて、韓国ドラマみたいだ。でもアパートの屋上でシャボン玉を飛ばしているような男は、なんだかムカつく。オルチャンのイケメンというよりは、好青年ではあるのだが。
これに韓国料理やチョコレートなどの、小道具がならべられる。つぎはもうひとつの欲がどう満たされていくかだ。
これが二階堂でなくて、男がカタコトでなければ見るにたえず脱落するところだ。しかしこのコミュニケーション不全な流れは、意外と心地よく受け入れられる。
しゃべれない留学生が研究室にいたり、さらに二階堂の会社に偶然採用されるところまで受け入れていいかはまだ迷っている。民放での日韓恋愛は、はじめての試みらしい。（仲間由紀恵が韓国人になるのがあったが、ひどかった。）
