大いなる神秘

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Das indische Grabmal  (1959)という怪しいものを発見したので、紹介せずにいられない。
この、蛇もバラモンも出てくるインチキなインド風味の映画は、「メトロポリス」や「ニーベルンゲン」のフリッツ・ラングが、戦後ドイツに帰って監督したものだ。 ドイツ語のマントラモンゴロイドバラモン、エロ蛇、中東風音楽、ストリップみたいなスネーク・ダンス、すべてがデタラメで腹を抱えてしまう。


独仏伊合作で、Il sepolcro indiano (Italy),Le tombeau hindo (France),The Indian Tomb (UK)、などさまざまなタイトルがあって、日本では大いなる神秘 第1部 王城の掟 第2部 情炎の砂漠、の名で世界初上映された。
続編の原題は Der Tiger von Eschnapur (1959)。

主演は「十戒」のデブラ・パジェットで、史劇やプレスリーの初主演映画など何でもこなしている。幼いころからショービジネスの世界で鍛えられただけあって、ここでもダンスのうまさが光る。
フリッツ・ラングは巨匠ということになっているが、こういう(志村みたいな)ことがやりたくて映画界に入ったんだと思う。

デブラは、女子フィギュアやプルシェンコでおなじみの肉襦袢を着けているとの意見もあるが、よくわからない。
逆に、こんなフィギュア・コスチュームがあるか、調べたくなってきた。