アマラー

 

1984年英国制作のドキュメンタリーであるカラークシェートラーKalakshetra は、ルクミニ・デーヴィが1936年に創設した舞踏学校を探訪している。冒頭からルクミニが登場しているだけでなく、9分12秒あたりでアマラーという少女の訓練が映される。これはパート2まで続いている。このアマラーはのちの女優 Amala Akkineni にほかならない。

 

番組はバラタナーティヤムの稽古だけでなく、子供たちがボール遊びしていたりする日常生活も描いている。あいにく画質はよくないが、パート5まである。

 

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アマラーはベンガル人で、6年間の修業を終えたのちタミル映画界にスカウトされた。第一作の Mythili Ennai Kaathali (1986) はヒットし、インド各言語の映画に出演する人気女優となった。

 

 

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Mythili Ennai Kaathali では、古典舞踊の腕前を披露した。

 

 

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Oru Iniya Udhayam (1986 タミル)

 

 

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Kanne Kaniyamuthe (1986 タミル)

 

 

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Raja Vikramarka (1990 テルグ)

たしかな古典の基礎をもち各映画圏に進出しながら、印象記録に残るようなダンス映像はあまりない。個性、アク、エゴの強さがあまり感じられないからだろう。映画ダンスは古典とは別物で、サロージ・カーンによれば「マードゥリーはカッタクしか知らなかったが努力を重ねてステップをおぼえていった」と証言している。

 

それでもチランジーヴィとの蛇踊りでは、雑技団なみの軟体を見せ流石と思わせる。

 

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同上。