魔法のトカゲ (1985 タイ) は以前紹介したハヌマーンを撮ったソンポート監督の作品で、東南アジアの森でおもちゃ箱をひっくり返したような映画だ。
ワニ対トカゲ
エリマキをプロペラにして空を飛ぶ。
上だけだとしょうもない田舎喜劇みたいだが、夜叉(ヤク)とともに宇宙人と闘うSFコメディーでもあった。
予告になっているのか。
ソンポート監督は円谷英二の弟子で、その縁でハヌマーンとウルトラ兄弟が共闘する映画が誕生している。
国にもどってからは、タイ独特の空想世界を展開した。作品リストを見るとその多彩さがわかる。
蛙の王女のいたずらが元で、夜叉たちがバンコクを破壊する。
夜叉対ジャンボーグA (ジャンボーグA&ジャイアント 1974 日タイ合作)
このあとハヌマーン・シリーズが連作される。
ガルーダにさらわれた王妃カーキーの物語。
クライトーン (1980)
ワニと人の愛と闘いの物語。
巨大ワニ (1980)
被曝により巨大化したワニのジョーズ。タイwikiによれば、作品のヒットにより人々は水浴を恐れるようになったという。全編
フラロットとメリー (1981)
ジャータカにもある民間説話にもとづく。恋人たちが十二姉妹をたすけるため夜叉の女王と闘う。日本上映もされた。
ソンポートは広東華僑の息子だった。作品には東宝特撮だけでなく粤語映画の影響があると思う。