カッワーリーといえば、本場はやはりパーキスターンで、チューブ画像も、故ヌスラト・ファテー・アリー・ハーンのライヴが圧倒的に多い。
マードゥリーのYaarana 挿入曲 mera piya ghar aya は、ヌスラトの曲。
同じくマードゥリー・ディークシット主演「コーイラー」のsanson ki maalaヌスラト・オリジナル版 。
8-90年代のパーキスターン女優 アンジュマン Anjuman がヌール・ジャハーンの歌で踊っているのはマードゥリーがYaaranaで踊った mera piya ghar aya で、サビが同じ。映画 Bilawal(1986)。
まわりでクルクル回っているのは、ファキール、スーフィー、ダルウィーシュなどと呼ばれる（どれも貧しい、粗衣などを意味）スーフィー行者。
インド映画と同じ場面の作りかたをしているが、旋回スタイル（セマー）に本場感があり、Anjumanもナルギースと同じムガル帝国顔だ。
asi aan qalandar deewaney Asoo Billa（1972）
カランダルはスーフィー僧。チューブのスーフィー布教映像で見る限りでは、現在は卓越したスーフィー指導者を表わすようだ。（＊左にいる信者はのちのパンジャービー映画の雄、スルターン・ラーヒーだろう。）
lal meri pat rakhiyo Dillan de soudey(1969)
行者になって旋回するのはNaghma 。
歌はヌール・ジャハーンで、これもカッワーリー。
迫力に打たれてしまう。
Dhamaal(dhalmaal、dhamal)ダマールはヒンドゥスターニー音楽の形式だが、ここでのダマールは女性も参加できる踊りを指すらしい。
カッワーリーは基本的に男性だけのもので、映画の女性カッワーリーはファンタジーだ。
ラール・メーリー・パトlal meri pat は著名な曲らしく、ナルギースもカバーしている。
同じくho lal meri paat Dilan dey saudey
これはFirdous 。ヌール・ジャハーンは2000年に死去したが、「マダム」の名で、いまだにパーキスターンで敬愛されている。
aye parda nasheen Baharo phool barsao（1972）
後攻の赤はラーニーRani。ヴァイジャンティマーラーやヘーマー・マーリニー時代の化粧。
aye mohabat tera jawwab （同）
男女対抗カッワーリーに割って入るのがラーニー。タワーイフの身分違いの恋の映画みたいだ。
duniya nae hai Suraiyya Bhopali（1976）
カッワーリー対GoGoガール。なぜこんなにハマるのだ。
最後に歌われて勝負を決めるのはlal meri pat。
kahey bethey ho nainan （同）
後攻の青組がラーニー。
hum jo ab kay（同）
こんな展開になるとは。
