全能舞者バーヌプリヤ

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【全能舞者】印度舞神Bhanupriya古典舞蹈欣赏 
(Karthika Pournami 1986 テルグ)
「バーヌプリヤ2」記事でも紹介した Karthika Pournami のダンス場面が三連続(三段)で観られる。クーチプーディは皿に乗って踊る芸がバラタとの違いだが、ヤクシャガーナムの名残か?

 

六季之舞——Bhanupriya的库契普迪舞
(Aalapana 1986 テルグ)
インドには春、夏、モンスーン、秋、初冬、冬の六季あることから。tubeにはAaru Ruthuvuluでクリップがある。
练习曲——Bhanupriya的库契普迪舞 
ダンス場面を編集したもの。
aakanulalo 
悪鬼のような夫から逃れたバーヌプリヤが保線隊に身を寄せる。
Sitaara(1984)で新星を見出したVamsi監督が、芸道映画の常軌から外れようとして脱線した作品ではないか。ダンスとイライヤラージャーの音楽はいつもながら素晴らしい。身体能力ではカマラーと双璧をなすが、こちらのほうが大柄なので迫力がある。男以上の運動力と柔軟性があるから全能と呼ばれるが、それがあだになったか Swarnakamalam を超える振付け作品に出会えなかった。マードゥリーはスポーツが不得意だったそうで、ダンスはちょっと違う力が求められるのだろう。
avesamantha
鉄道映画のおもむきがあるが、砂利の上をはだしで走らされるのは痛ましい。

 

湿婆神庙之舞﹣Bhanupriya的库契普迪舞
dhamarukamu mroga
(Manchi Manasulu 1986 テルグ)
タミル映画 Vaidhegi Kathirunthal(1984)のリメイクで、レーヴァティが元の役を演じていた。
レーヴァティは18才で、 Devasuram (1993)のような完成されたダンサーにはなっていない。だから幼いまま人生を封じられた寡婦の悲劇が浮かびあがる。たくましいバーヌプリヤはまだひと花もふた花も咲かせられそうだ。Varsham のトリシャのように、たどたどしさが表現になる踊りもある。

 

aayanaki mugguru 
(Azhagan 1991 タミル)
マンムーティに愛を告白する。

 

<おまけ>
dilbar ho dilbar jaani (Tamacha 1988 ヒンディー)
北に移籍したころのどうということのない群舞だが、いかにも前世紀な感じでこういう運動会会場みたいなのがいい。紫がバーヌプリヤ。ヒンディー映画でよく共演したジテーンドラの妻役。
Jeetendra versus 5 Rajnikanths
「2.0」を先取りして5人のラジニがジテーンドラと対決する。悪役はラジニとニルー・フレーの方 (そう見えないが)。このころはヒンディー映画に足場を移していて、「ヤジャマン」で返り咲いて現在のスッパルスターになった。