パーキスターン映画盛衰史(6)　70年代

死亡遊戯 (1978) とシンバッド七回目の航海 (1958) を併映している。

1965年の巴印戦争を受けインド映画は完全に禁止され、パーキスターン映画にとっては追い風となった。1970年代は毎年100本を超えて製作され、1971年の東パーキスターン分離にも影響されなかった。

ただ市場を失ったウルドゥ映画は、パンジャービー映画に製作本数で超えられることとなった。また1970年にパシュトー映画が誕生し、三本柱となった。映画館は1200館を超えたといわれ、ラーホール450館カラーチー350館の数字もあった。

1977年クーデター以降、検閲強化や補助金打ち切りなど逆風が吹いたが70年代中はもちこたえた。

1972年の Sultan でスルターン・ラーヒーが地位を確立した。75年主演の Weshi Jatt でジャット映画が定着し、 79年の Maula Jatt は70年代唯一のブロックバスターとなり80年代の幕を開いた。

ニーローは1974年に復帰しヒット作を送り出したが、スーパーヒットは Khatarnak (1974 パンジャービー) のみだった。

そのかわり新人たちがつぎつぎ登場した。70年代のスーパーヒットと主演女優をあげてみたい。

ラーニー

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Baharo Phool Barsao (1972 ウルドゥ)

Anjuman (1970 ウルドゥ)　Babul (1971 パンジャービー)　Tehzeeb (1971 ウルドゥ)　Baharo Phool Barsao (1972 ウルドゥ)　Umrao Jan Ada (1972 ウルドゥ)　Ik Gunah Aur Sahi (1975 ウルドゥ)　

Behan Bhai (1979 ウルドゥ)

60年代後半からつづきウルドゥ、パンジャービーどちらでもヒットをとばした。

Umrao Jan Ada は、レーカー「踊り子」とおなじ原作の先行作品。

フィルドゥース

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Puttar Da Pyar (1972 パンジャービー)

Sajna Door Deya (1970 パンジャービー)　Maa Puttar (1970 パンジャービー)　Heer Ranjha (1970 パンジャービー)　Aansoo (1971 ウルドゥ)　Banarsi Thug (1973 パンジャービー)　Ziddi (1973 パンジャービー)

パンジャービー映画が主な舞台で、Heer Ranjhaが代表作になった。

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Chan Puttar (1970 パンジャービー)　

マードゥリーDil Tera Ashiq 主題歌のオリジナルだ。

シャブナムShabnam

Dosti (1971 ウルドゥ)　Meray Hamsafar (1972 ウルドゥ)　Gharana (1973 ウルドゥ)　Anmol (1973 ウルドゥ)　Dillagi (1974 ウルドゥ)　Aaina Aur Soorat (1974 ウルドゥ)　Anari (1975 ウルドゥ)　Pehchan (1975 ウルドゥ)　Talash (1976 ウルドゥ)　Aaj Aur Kal (1976 ウルドゥ)　Uff Yeh Bivian (1977 ウルドゥ)　Aaina (1977 ウルドゥ)　Awaz (1978 ウルドゥ)　Saheli (1978 ウルドゥ)　Intekhab (1978 ウルドゥ)　Pakeeza (1979 ウルドゥ)

東パーキスターン出身のヒンドゥーで、パーキスターンにとどまった。演技の評価が高く、80年代にも活躍をつづけた。スーパーヒットだけでなく、主演女優賞も最多獲得している。

PFM記事

ナグマーNaghma

Anwara (1970 パンジャービー)　Aasoo Billa (1971 パンジャービー)　Mastana Mahi (1971 パンジャービー)　Khan Chacha (1972 パンジャービー)　Sidha Rasta (1974 パンジャービー)　

芸歴は長く、70年代にトップに立った。今世紀に入ってもTVで活動している。

PFM記事

ゼーバー

Sabaq (1972 ウルドゥ)　Daaman Aur Chingari (1973 ウルドゥ)　Phool Meray Gulshan Ka (1974 ウルドゥ)　Noukar (1975 ウルドゥ)　Jab Jab Phool Khilay (1975 ウルドゥ)　Bharosa (1977 ウルドゥ)

夫のモハマド・アリーとペアでヒット作を送りだした。

バーブラ・シャリーフBabra Sharif