村芝居のドラウパディー

 f:id:moonleex:20210808171511p:plain

 

Dice and Disrobing (Pakatai Tukil) はタミルナードゥの Kattaikkuttu (Terukuttu) の演目で、映像は賭けに負けたパンダヴァ五兄弟にドラウパディーが愁訴するところから始まっている。ここから脱衣にいたるのだが、1時間半かけてたっぷり受難が描かれる。これは大詰めの場面で、延々30分サーリーを引っぱっている。徹夜で四部が演じられる。

場所はカーンチプラム対岸の Kolivakkam 村で、おばさんたちがおひねりをドラウパディーにあげている。ドゥリョーダナも人気があって、おやじたちはこちらにお金をわたす。この現場の熱気を身に浴びたいものだ。

ドラウパディーは少女のようで、歌唱もあどけない。悪役のドゥシャーサナの向こう側にはドゥリョーダナやカウラヴァ一族が着座している。

 

ダイジェスト版

骰子場面、ドラウパディー引き回しなども含む。旋回舞を見せる。立役者の衣装はカタカリのようにスカートがふくらんでいる。道化は現代的衣装。女性演者が多い。子供を舞台にあげて客いじりをしている。

 

ドラウパディーのメイク

 3分24秒までで、他は子役たち。

 

練習風景

 

この一座は Kattaikkuttu Sangam の名をもち、1990年に地域の演者や音楽家が結集して形作られた。

座長の P. Rajagopal は代々の クーットゥ継承者で、女性が参加している以外は1930年代の写真と現在で編成は変わらない。Terukuttu தெருக்குத்து は路上演劇、Kattai கட்டை は神様芝居での役者の被り物を意味する。

 

 

f:id:moonleex:20210807220748p:plain

 

カンナダのヤクシャガーナでのドラウパディー。ドゥシャーサナがサーリーに手をかけている。こちらは女形が演じている。左にパンダヴァ、右にカウラヴァがひかえる。無限サーリーは役者が着込んでいて、布がとぎれた仕切り直しのあいまにドゥシャーサナとカルナがコントのような掛け合いをする。

 

ヤクシャガーナの古式に近いという実演では、ドゥシャーサナ殺しが演じられる。英字幕がついているが、それほど大したことは言っていない。殺してやると互いに叫んでいるばかりだ。終盤に仇敵を倒したビーマが、ドラウパディーを呼び寄せる。初めは死体を恐れていたものの、カーリーの相になって歓喜して血を浴びる。

 

 

f:id:moonleex:20210807230022p:plain

 

ヤクシャガーナムはテルグの芝居スタイルで、Yakshagaana と記されることもあるし根はカンナダと同じなのだろう。パンダヴァ兄弟とドラウパディーの一幕で、終り頃にドゥリョーダナも出てくるが追放場面だろうか。

 

Chindu Yakshagaanam とも呼ばれる。チンドゥは跳躍の意味で、この派では実際よくジャンプするし旋回もする。当地には、800も芝居一座があるという。

 

Kiraataarjuneeyam アルジュナがシヴァに超兵器をもらう話で、歌が聴かせどころだ。

 

Shashirekha Parinayamマーヤーバザールの話だが、これも場面がわからない。

 

演目はわからないが、横からの撮影で客席や楽屋の様子がわかる映像。

www.youtube.co

 

ヤクシャガーナム・ドキュメンタリー

www.youtube.com