あいかわらず絣の仕事着だ。池内万作は、年とともに伊丹十三に似てきた。
この先、鹿鳴館でダンスを踊る展開で、訪問着でダンス教師を訪ねたところらしい。ハイネックの白ブラウス姿も一部公開されている。踊れなくて泣いているところを、上白石姉妹になぐさめられるのか。
和服は浜辺のために作られた衣装といってもいいが、髷も板に付いてきた。しかし日本髪については、波瑠を越える人はこの先も出てこないだろう。
八犬伝オタクとして設定されていて、中でも犬飼現八と犬塚信乃に萌えているらしい。薄い本を読みふけっているだけでなく、自分も作中人物になりたいと願望している。
犬飼現八の右頬のあざを、自分で付けるくらいに病は重い。
腐の要素は、浜辺の以前のドラマを引きずっているのだろう。
しかしそれだけでなく八犬伝については、樋口一葉とも重ね合わせていると思える。
樋口夏子は、7才で八犬伝を読破したといわれる。また武侠の生き方にあこがれたとも記している。
浜辺の役のモデルは1873年生まれで、夏子は1872年で同世代だ。また終生、東大の周辺に住居を定めている。これについては次の回の記事で。
浜辺の役と同年だったころの樋口夏子。