愛の鈴

 

payar ki jhankar rastee rasteeMere Lal (1966 ヒンディー) の挿入歌で、曲と Indrani Mukherjee の表演がとてもいい。専門家ではなさそうだが、踊りに表現がある。ミーナー・クマーリー似で中年っぽく見えても、このときまだ24才だ。

 

前回記事の Payar Ki Jhankar は愛の鈴の意味で、踊り子の足首の鈴を象徴したインド映画らしい題名だ。こちらの歌では愛の鈴を道々鳴らそう、あなたの愛を道々さがそうと歌っている。

Mere Lal (わが息子) はダコイトが拾った子供をもてあますうちに、親愛の情が生まれてカタギになり育てる話だ。インドラーニーはダコイトと知った仲で、子供を押し付けられそうになって拒否する。

 

 

 

インドラーニーは同じ年に Aakhri Khat に出演している。こちらはラージェーシュ・カンナーのデビュー作で、実験的な作品だ。どこが実験かというとボンベイの街の喧騒をそのまま音響として多用したり、1歳3か月の子供を主人公に親を探してさまよう姿を手持ちカメラで追っているところだ。いまなら撮れないだろう。

インドラーニーはヒマーチャル・プラデーシュの娘で、都会から来た男と恋仲になる。妊娠を知ったときには、恋人は街にもどっていた。生まれた子を抱いてボンベイを彷徨する姿は悲愴だ。チューブには、たぶん海外用の短縮版がある。

 

 

1980年の Payar Ki Jhankar は、すでに記事にしている。親族に踊りを禁じられた娘が、家出して精進する話だ。

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この挿入歌では、主人公たちの横で子供が広場で踊る。この年頃の広場舞は珍しい。

 

 

 

パーキスターン映画 Payar Ki Jhankar (1966) はニーロー主演作品で、チューブに低画質の映像がある。

 

1954年に同題名作があるが、詳細は不明。