パンナー

 

パンナー はパティアーラーの宮廷顧問の娘で、分離とともにカラーチーへ移った。5才からカッタクを学び、Panna の名で子役として映画界に入りまた舞踊家として王侯貴顕の前で表演するようになった。映画ダンスと古典舞踊を結ぶ数少ないひとりだ。

 

しかし映画で踊った映像は、確実なものはひとつしか残っていない。

 

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背が高いほうがパンナーで、相方は年頃も経歴も似ているエミー・ミンワーラーだ。

ミンワーラーはカラーチー出身のパールスィーで、やはりカッタクの専門家だった。

ふたりともパーキスターン映画のダンス場面で長く現役をつとめていたから、技術的にも貢献してきただろう。パンナーは現在もラーホールで舞踊講座を開き、古典を教えている。

 

 

バラタナーティヤムについては、ふたりしか指導者がいないといわれる。そのひとりがインドゥ・マーターで、ベンガル・クリスチャンの出身だった。ディッリーで舞踊を学び、分離後ムスリム軍人と結婚してパーキスターンに渡った。ラーホールで舞踊を教えているが、映画との接点はなさそうだ。

 

もうひとりはシーマー・ケルマーニーで、ラーワルピンディー生まれ。カラーチーのミッション・スクールでバラタに触れ、インドに渡ってリーラー・サムスンから学んだ。

TV俳優としても活動し、カラーチーで演劇塾を主宰している。

シーマーについてはミンワーラー記事で触れているが、カッタク・ダンサーと誤記していたので修正した。