ラーホールのカッタク王

Waadah (1957)のサビーハとアーシク・フサイン

 

前回記事のnain se nain milaye rakhnay koでサビーハと踊っていたプロのダンサーは、アーシク・フサインだった。

フサインバナラシ派カッタクの第一人者として、独立前からカッタク王nritya samratの盛名をうたわれていた。カッタクにはビルジュー・マハーラージで知られるラクナウ派、パンナーの属するパティアーラー派、ローシャン・クマーリーのジャイプル派、ほかいろいろな流派がある。フサインは独立前のラーホールでバナラシ派を学び、インド映画の人気俳優となった。

パーキスターンには1949年に移住し、ヌール・ジャハーンやサビーハに踊りを教えた。

出演映画の映像はこのWaadahのものしか見つけられなかったが、ダンサー、振付師、教師として1960年に亡くなるまで活躍をつづけた。

現在はその息子や孫たちが、パーキスターン映画界で振付師として活動している。またインドに残した弟子もバナラシ派の芸を守りつづけている。