以前 （15年） 、インド映画音楽でtubeヒット1億回を超えているのはダヌシュの why this kolaveri di だけと書いた（「インドのスリラー」記事）が、その後に変化があったようだ。当時、次点の nagada sang dhol で5千万回くらいだった。
2018年4月にtubeヒットが1億以上のものを掲げておく。近年興行収入が10億ルピーを超えた作品群を100crore clubと呼ぶのにならって、10カロール・クラブと名付けておく。今世紀の映画はよく知らないので、まだ見落としがあるかも。
ae dil hai mushkil, bulleya, channa mereya, the breakup (Ae Dil Hai Mushkil 2016)
4本が10カロールを超えた。
baby ko bass pasand hai (Sultan 2016)
badri ki dulhania, humsafar, tamma tamma again (Badrinath Ki Dulhania 2016)
bole chudiyan (Kabhi Khushi Kabhie Gham 2001)
踊れるメンバーがそろっている。
chalti hai kya 9 se 12 (Judwaa 2 2017)
cham cham (Baaghi 2016)
オリジナルVarsham(2004)ではトリシャ、タミル版Mazhai(2005)ではシュリヤが踊った。
chittiyaan kalaiyaan (Roy 2015)
deewangi deewangi (Om Shanti Om 2007)
3分の2の名前が分かった。（自慢）
dheere dheere se meri zindagi (2015)
Aashiqui(1990)の曲をMVにしたもの。
dil chori (Sonu Ke Titu Ki Sweety 2018)
dil diyan gallan (Tiger zinda hai 2017)
ding dang (Munna Michael 2017)
ターイガル・シュロフは Hrithik Roshan、Varun Dhawanと並ぶ北男優の踊り手。
dola re dola (Devdas 2002)
やっと1億を超えた。ステディ・カム使用のはしり。
galti se mistake (Jagga Jasoos 2017)
コミカルでおもしろい。映画はコケた。
gerua, tukur tukur (Dilwale 2015)
ghoomar (Padmaavat 2018)
hawa hawa (Mubarakan 2017)
jabra (Fan 2016)
特殊メイクでシャールクが不気味なソックリさんを演じた。
kabira (Yeh Jawaani Hai Deewani 2013)
kala chashma (Baar Baar Dekho 2016)
kamli (Dhoom3 2013)
kar gayi chull (Kapoor & Sons 2016)
kaun tujhe (M.S.Dhoni 2016)
ディシャー・パターニーは「カンフー・ヨガ」に出演している。
main tera boyfriend (Raabta 2017)
6パック系ダンス。
maine tujhko dekha (Golmaal Again 2017)
maiyya yashoda (Hum Saath Saath Hain 1999)
Hum aapke hain kaun!('93)の監督作で雰囲気も似ている。
mere rashke qamar tu ne pehli nazar (スマホCM + Baadshaho 2017)
映画のカッワーリー名曲とCMとのリミックス。
mile ho tum (Fever 2017)
Neha Kakkarの歌声がすばらしい。
nachange saari raat (Junooniyat 2016)
nagada sang dhol (Goliyon Ki Rasleela Ram-leela 2013)
nashe si chadh gayi (Befikre 2016)
phir bhi tumko chaahunga (Half Girlfriend 2017)
pinga (Bajirao Mastani 2015)
プリヤンカーはダンス、ディーピカーはアクションのセンスがある。
prem ratan dhan payo (Prem Ratan Dhan Payo 2015)
radha (Student Of The Year 2012)
キレがあるアーリヤー・バットと切れの悪いリシ・カプールが元ネタのdafliwaleを演じる。
saahore baahubali (Baahubali 2 2017)
ラミヤーが頭にお灸をしている。歌はダレール・マヒンディ。
swag se swagat (Tiger Zinda Hai 2017)
tum hi ho (Aashiqui2 2013)
udi udi jaye, zaalima, laila main laila (Raees 2017)
パーキスターンのトップ女優マーヒラー・ハーンとシャールフ・ハーンが共演。極右の妨害に負けず100カロールを達成した。
vachinde (Fidaa 2017)
サーイ・パッラヴィは踊れる。ニキビ顔でトビリシ医大出身のニュータイプ。
これらヒット曲に共通するのは、ここ数年のヒンディー映画に集中していて、配給・製作会社がtubeを積極活用していることだ。南インドやパーキスターンの著作権保守ビジネスは一周遅れている。
99年のHum Saath Saath Hainの数字が93年の歴史的ヒットHum Aapke Hain Kaun!以上なのは、ネットユーザーにとっての同時代の境界だからでは。そしてインドのネット人口が急速に増えているのだろう。
100カロール映画（100 Crore Club :Wiki）が多いが、作品自体はヒットしなくても曲が人気となるのはカセットテープ時代からの伝統だ。また中国市場が加わったことで、すでに1000カロール時代(1000 Crore Club :Wiki)に突入した。欧米志向に変化が生じるか。
