1882年画
ノートルダム・ド・パリの主人公であるエスメラルダは、もっとも有名なロマの踊り子だろう。エジプトから来たボヘミアン(ロマ)、エジプト人として語られる。小説の時代は1482年と指定され、ロマが西欧に到着したのは15世紀といわれるから新来者だったころだ。
メロドラマの祖でもあるユゴーはさらにひねりをくわえ、エスメラルダとカジモドは実は取り違えられた子供としている。ロマン主義の伝奇小説として、異国情緒を添える役割だ。
小説は12回映画化されている。1956年の仏作品ではジーナ・ロロブリジータが演じた。
1939年の映画化は、デビューまもないモーリン・オハラの出世作となった。
1939年作ポスター。いつもタンバリンとヤギがセットになっている。
サイレント時代、1923年作品ではPatsy Ruth Millerがエスメラルダになった。
1997年ドラマではサルマ・ハエックが変な踊りを踊った。
天竺映画で広場で踊った踊り子はたくさんいるが、パドミニの Chanda Aur Bijli (1969 ヒンディー) ではチャンダーがオリヴァー・トゥイストでビジュリーはエスメラルダ。歌はアーシャー・ボースレー。