B級トップ・ダンサーたち(1)

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トップ・リーグに入っておかしくないのに、ヘレンになれなかったダンサーのリストからは、ラクシュミー・チャーイヤー Laxmi Chayyaもはずせない。
一番有名なのは、近年「ゴースト・ワールド」の冒頭で引用されて再脚光をあびた、ヒンディー映画でもっともヘンな踊りのひとつジャン・ペヘチャン・ホー jan pehechaan ho Gumnaam(‘65)だ。
それに、場面のラサを表現しきったmaar diya jai Mera Gaon Mera Desh('71) も忘れがたい。

 

 

やっと見つけた!
Phir wohi dil laya hoon  で、アーシャー・パーレークと互角のダンスバトルを見せた無名のダンサーが、ずっと気になっていたのだが、Rani であることが判明した。

といってもパーキスターンの大女優 Rani ラーニーではなく、IMDbでも Shikari,Naag Rani, Bidesiya, Tarzan and King Kong, Zimbo ka beta の5本しか記録がないマイナーな女優だ。

でも bani jaiho ban ke  Bidesiya(1963) を見れば、カッタクに通じた一流ダンサーであることはまちがいない。

Bidesiya は東部ヒンディー語であるボージプリー語を用いた、ボージプリー映画で、Bihar film というビハール州資本の製作によるもののようだ。ヘレン、Bela Boseなどのダンスの名手が出演している。
(ボージプリー映画については、「これでインディア」参照)



すると、以前パドミニ・チューブで紹介した Shikari の maangi hai duaen ham ne sanam で、ラーニーと一緒に踊っているのは、消去法で 、Helen でなくて Madhumati だったことが明らかになった。

Madhumati も、相当な踊り手だが、ヴァイジャンティマーラー主演の大ヒット作 Madhumati(1958)とカブってしまい、Shikari 以外のクリップが見つからないし、プロフィールも IMDb しか出てこない。

IMDbにないラーニーの出演作では、Dil diya dard liya(1966) がある。dil haarne wale aur bhi hein はステキなナンバルだ。
allah bachaye naujawano se  Mere mehboob(1963) のワキでも踊っている。