Dil Se のシャールクはアッサムに向かっているので Barak Valley Express に乗るはずだが、実際にはタミルナードゥの山岳鉄道が使われている。そこが映画の油断できないところだ。
chaiyya chaiyya の元歌はスーフィー歌謡だというが、たしかに字幕は神と人への愛を重ねて抹香くさい。
でもここでの主役はニーラギリ・エクスプレス Nilgiri express と流れる風景だ。
もちろんダンサーたちもすばらしい。
鉄道映画への愛も感じる。
やってる時はなーんも考えてないんだろうなとは思うが。
危険な仕事は、はたで見ているのがいちばん怖い。
このころのシャールクは万能選手だ。
振付のファラー・カーンは撮影は手間取らなかったと語っていたが、テイクを重ねるわけにもいかなかっただろう。
インドの列車と言えば無茶する乗客がお約束だ。「インドへの道」のビクトル・ベナジ ভিক্টর বন্দ্যোপাধ্যায় (ビクトル・バンドパッターイ)は「チェスをする人」では宰相役の演技派だがこんなこともする。この場面もニルギリ山岳鉄道で、チャイヤ・チャイヤは映画にあわせて列車を塗りかえた。
某有名映画。
「あなたがいてこそ」Maryada Ramanna でも鉄道が活用されていた。
インド全体 の鉄道事故死は年間2万人とか4万人との数字があるが、人口比で日本の交通事故死率より高いわけではない。日本の渋滞とかラッシュとか考えると「お前がいうな」という話になる。でもムンバイーの一日平均10人はなんとかしてほしい。