八十年代的功夫片女演员:林秋萍、宗巧珍、高鸿萍、王丽莎、王秀萍、张希玲、张小燕、林泉、陈咏霞、戈春燕、黄秋燕、丁岚
というビリビリの剪接片で、あまりなじみのない大陸武打星が回顧されていた。
上の画像はやはり武打星のリストだが、モンタージュとは異同がある。左上から
高鸿萍 劉暁慶 丁嵐 林泉
黄秋燕 王秀萍 戈春燕 陳咏霞
張希玲 王姫 林秋萍 張小燕
いずれも赫赫たる経歴の持ち主だ。
林秋萍 福建省武術隊出身の太極拳冠軍で、「木棉袈裟」に出演。
王秀萍 北京武術隊出身で、「蘇乞児」に出演。
张小燕 浙江省武術隊出身で全能冠軍。「自古英雄出少年」に出演。「決戦天門」での役名が西脇美智子。1995年から2007年までフランス国家武術隊総教練。
陈咏霞 武漢体育学院出身。武当龍門派二十一代傳人。「新方世玉」に出演。
戈春艳 北京武術隊出身で全能冠軍。諸流派の傳人。「武林志」、「楊門女将」に出演。
黄秋燕 北京武術隊出身で蛇拳、剣術冠軍。李連杰の初婚。「少林小子」、「南北少林」に出演。
冒頭画像の劉暁慶は「芙蓉鎮」「春桃」で知られるが、1980年の「神秘的大佛」で功夫の遣い手を演じた。
王姫は、北京人民劇院出身。「塞外夺宝(Shaolin Assassins)」「北京人在紐約」に出演。
中国が資本主義化に舵を切った1980年代には、香港の功夫武侠片をまねた映画が数多く製作された。日本では「少林寺」、「少林小子」、「南北少林」、「武林志」が公開された。それらに登場した丁嵐、黄秋燕、戈春燕(戈春艶)らのうち、黄秋燕は李連杰との結婚で記憶されている。
大陸功夫映画製作にあたっては、専門の各省武術隊員が登用された。このモンタージュで説明されているように、市場が未成熟だったため多くは数本に出演しただけで芸歴を終えている。
演者の腕前は確かだしロケーションに本場感があるが、香港功夫映画の振付や武師の層の蓄積がないためどこかものたりない。武装解除された民衆の徒手空拳の闘いとか、大道芸で食いつないだ芸人の歴史などが香港映画のむちゃくちゃな活力と想像力の源になっていただろう。そうした情感が大陸功夫武侠片には欠落している。見事な約束組手ではあっても、リアルな痛みは感じられない。
映画題名を見ればあきらかなように70年代香港映画のコピーであり、すでに80年代にはこの分野は衰退しつつあったことも大陸での発展をさまたげた理由だろう。
しかしなんといっても作品群を知らないのだから、結論をいそぐ必要はない。個々の演員の技術は疑いないので、もっと発掘してみたい。